うちはBESSの家のログハウス。
横殴りの雨が降るとログ壁から室内に雨水が滲み出て来ていた。
北側の壁だけ。
2年に1回あるか無いかなんだけどそれが嫌で北側に屋根を掛ける話は別で進行中。
今回その屋根が完成した直後に横殴りの大雨が降って雨が滲む仕組をリアルタイムに観察できた話。
ログハウスの雨漏り:雨漏りを発見した場所
ログ材とログ材を組み合わせるノッチと呼ばれる場所。
今回見つけたのは家の外の部分だね。
ただ仕組みとしては外壁から室内に雨水が滲むのも同じ。
ここに雨水がビシャビシャとかかった。
ログハウスの雨漏り:ログ材のクラックから節を通って水が流れ出る
では見ていきましょう。
ここまでこの部分に雨が降り込むこともそうそう無いんだけど、この日は10mを超す北風と最大で10mm/hの雨が降って、大雨と大風が重なった結果このような普段はあまり濡れない場所に雨水が滴り流れる状況になった。
わかりますかね、あのログの割れ目部分、クラックって言うんですけどログ材が乾燥して割れる部分です。
で、その裏側がこう。
あの節の上の白い部分が眉毛みたいじゃない?
これがログ壁から雨水が滲んでくる仕組みだったんですね〜。
その他にもクラックと節と窓枠のコラボレーションなどもあるんですが、そんなの再現もしたくないのでもし万が一出会ったら報告します。
屋根作ったのでもう無いと思いますけど。
あとそもそもこんなにログ材に水が滲んだらだめだね。
もっと頻繁に塗装してあげないと。
ログハウスの雨漏り:なぜ雨水が滲みてくるのか
基本的にログハウスは(当たり前だけど)雨漏りしない構造で作られてる。
下の写真を見てほしいんですけど、1本のログとログの間は雨水が下に落ちるようになってますよね。
なので基本的には雨水が室内に侵入してくることは無いように作られてる。
で、滴り落ちた雨水が途中の上向きのクラックで割れ目に染み込んでいってますよね。
あれもその割れ目だけであれば雨が止めば乾くのでそんなに問題じゃないんです。
問題なのは、1本のログ材でクラックの向こうに深めの節があった時なんですよね。
めちゃ雑に画像作ってみたんですけど多分こんな感じです。
なので、どうしても自然に近い材料で作られた家なのでしゃーないっちゃしゃーない。
節とクラックが無い材料だけでログハウス作ってくれってなったらとんでもない価格の家になるわけだし。
何度か書いたけど、うちは適度な価格で適度な広さでログハウスでって選んだのでこのあたりのことは織り込み済みだった。
まあ嫌っちゃ嫌だけど 笑
BESSの展示場のログハウスも同じように雨が滲んできていた壁があったのでなんとなく想像はできてた。
ログハウスの雨漏り:この現象、ログハウス全部に共通することなの?
これはおそらく違う。
ログハウスには雨漏り(壁からの雨水の滲み)がつきものと言われるんだけど、うちのこのパターンは
- マシンカットのログ材
- 芯持ち材
- 集成材(ラミネートログ)では無い
- 背割りが入っていない
などの条件が重なると起きることだと思う。
BESSの家にはラミネートログを使ったモデルもあるのでそういうログハウスであれば今回紹介したような現象は起きないと思う。
ではそれで雨漏りの不安がゼロになるんですかと言われるとNOなんですけど。
あとはマシンカットじゃなくて丸太を積み上げたハンドカットのログハウス。
これはログを積んでる部分から漏れやすいと聞くよね。
逆に節で水が漏れてくることは無さそう。
またどんなログハウスでもセトリング対策の関係から建具(主に窓枠)あたりから漏れやすいことは共通だと思う。
ログハウスの雨漏り:クラックや節を塞いだらだめなの?
チンキングと言ってログとログの段部分や目立つクラックなどを特殊な材料で塞いでしまう方法。
これはちょい調べただけで素人がやっちゃいけないなと理解できる程度に難しい施工内容。
業者に頼むにしても結構な金額で且つその業者が信頼できるかどうかの判断も難しい。
てことでうちはログに雨水が当たらないように屋根をかけた。
一番やっちゃいけないと言われてるのが、ホームセンターなどに売ってるシリコン材などで安易にコーキングしてしまうこと。
これはログ材のクラックに染み込んだ水分程度なら本来すぐに乾いてしまうんだけど、コーキングをしてしまうと、その侵入した水分が乾くことができずにログ材を腐らせてしまうんだよね。
コーキングしたのになぜ水が侵入するのか。
それはコーキング施工時以降にまたそのクラックが変化しそのクラックの変化にコーキング材が追従できないので隙間が発生し、水が侵入する、ということですね。
じゃあどうやって防ぐの?
ログハウスの雨漏りを防ぐ方法として
- 頻繁に塗装をする
- 専門業者に頼んでチンキング施工する
- 下屋(屋根)を掛けてログ壁に雨水が当たらないようにする
- ログ壁に雨水が当たりにくいように設計する(そうなっているモデルを選ぶ)
などが挙げられますかね。
ただ環境や材料、施工によりけりなのでどうすればログハウスの雨漏りを防げるかと言われても状況によりますとしか言えないかな。
ただBESSのカントリーログはちょっと屋根が小さすぎだね。
もう少し屋根を張り出さないとログ壁に雨水があたりすぎる。
うちは南側の壁は屋根をかけてないんだけど雨水の侵入は一切無い。
これはうちが南側からの風が弱いというのもあるんだけど、南側だけ家を建てた3年後くらいにしっかりと塗装をしたんだよね。
その結果ログ材が水をよく弾く。
なので雨漏りが無いのかな〜などと思ったりしてる。
エビデンスがあるわけでは無いので本当の因果は不明。
いや〜やっぱ風の向きと強さかな。
南から横殴りの雨が降ることなんかほとんど無いからな。
雨漏りの件、北側のログ壁に屋根が付いたことで解決されちゃったけどまた何かあったら追記します。
またね〜。
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