BESSの家に暮らしてみてどう?と質問を受けることがある。
導入は質問だったが話を進めていくと「後悔してる」の言葉を引き出そうとしてるってケースにしばしば出会う。
Google検索でも「BESSの家 後悔」のキーワードでも非常に多く検索されている。
「BESSの家」 後悔 について実際に住んでるBESSの家住人の視点で考えてみます。
BESSの家のメリットが知りたい方はこちらの記事がおすすめ
BESSの家を建てようかな?と思ってる人はこちらの記事もおすすめ
この記事を書いているのは誰?
林田です。
2019年にBESSの家を建てて家族4人で暮らしています。
ごく普通の会社に勤める会社員で、年収もごく普通です。
住んでいる場所も人口100万人規模の地方都市の通勤圏なので戸建てを建てるには一般的な場所です。
山奥などではありません。
BESSの家を建てた普通の人の視点で「BESSの家の後悔」について考えてみたいと思います。
「BESSの家 後悔」で調べたくなる心理
そもそもなぜ「BESSの家 後悔」で検索したくなるのか。
最終的には大きく分けて2つの理由に行き着く気がします。
その過程を少し言語化してみます。
BESSの家に住んでみたい
BESSの家はたまにテレビでもCMしてるんですよね。
BESSは他のハウスメーカーや工務店同様に広告をしっかり打つのでそれなりに認知度はあると思う。
またBESSの広告が上手なところは、いわゆる絨毯爆撃的な認知獲得の広告では無く、きちんとターゲットのインサイトストーリーを明確にして適切なタッチポイントに最適な広告を出しているところ。
例えば俺は最初の出会いは雑誌の特集記事だった。
Lightningだったかな?もちろん記事広告なんだけど。
それが雑誌の内容や方向性と非常にマッチしているのでその広告を見た瞬間に「ええやん!これ!住んでみたい!」となったんだよね。
BESSは「かっこいい!住んでみたい!」にさせるまでの戦略がうまいんだね。

展示場でBESSの家の概要を知る
雑誌などの広告に触れた人は次に、実際に見てみたいとなるよね。
そうするとBESSはlogwayという展示場を全国に展開しているので、実物を見たいなと思った人がシュッと行ける。
ドライブ感覚で。
この展示場が面白くて営業担当の人とか全然つかなくて自分で勝手にモデルハウスを見て回れる。
ベッドで寝っ転がってもいいしソファでくつろいでも良い。

普通のモデルハウスでもできるとは思うけど、担当の営業の方が売るぞ売るぞオーラ出してる中でベッドでゴロンてできないよね。
BESSの展示場はスペックの確認だけじゃなくて暮らしがイメージできる見学ができる。

BESSの展示場行った人って大抵「いいじゃん!」ってなるので、帰りにパンフや価格表もらうんだよね。
BESSの家は企画住宅に分類されるので、いくつかのパターンからアレンジなどを加えていくスタイル。
建売と注文住宅の中間くらいの位置づけかな。
パンフや価格表もらったら、いけそう!手が届きそう!ってなるわけ。すごい。上手。


実際にBESSの家に住んでいて後悔している人の話を聞きたい
カタログと価格表を眺めてたらもう手が届くじゃん買えるじゃんってなるんだよね。
つまり自分ごと化が相当に進んでる状態。
自分ごと化が進むとネガティブな情報についても知っておきたいというインサイト(興味、感情、欲求的な意味合い)が生まれるよね。
そしてこのインサイトの解決が結構重要なターニングポイントになると思ってて、主に以下の2つ。
- 失敗談を聞いて諦めたい
- 失敗談を聞いて前向きに検討をしたい
それぞれ考えてみましょう。
■失敗談を聞いて諦めたいケース
そこまで自分ごと化が進んでもそれでも諦めるという選択肢が未だ大きいケースがほとんどだと思う。
なぜならこの状況でBESSに入れ込んでいるのは大抵旦那さんなど夫婦のどちらか一方だから。
パートナーを説得して同じ方向を向こうとうする労力とネガティブ情報に触れて自分を諦めさせる労力を天秤に掛けて後者を選ぶんだね。
その結果アンチ化しちゃうパターンもあるんだけどそれは別の話。
パートナーの説得以外にもそれでもBESSの家をまだ色物として捉えていて、良いとは思うが住む家とは考えていないケースや、価格や置かれている状況により諦めなければいけないケースもあるよね。
注釈しとくと、
俺は家選びについてはニュートラルなのでどんな家が優れているとか劣っているとか言う話は一切したくないです。
賃貸も購入も、マンションも戸建ても親と同居も別居もそれぞれの良さがあるし当然解決しなければいけない課題もあるので。
で、且つそれは人によって大切にすべきものが変わるのでメリットがデメリットになる場合もその逆もある。
ただ、どんなケースであったとしても、後悔はしたくないよねという思いは強い。
それはBESSの家を建てる場合でもそれ以外の全てのケースでも同じだね。

雨漏りの仕組みの話はこちら。
■失敗談を聞いて前向きに検討をしたい
「BESSの家、失敗」で検索している人にはこのケースもありますね。
この場合は自分ごと化が進みパートナーと検討を深めていっている段階だと思う。
そういう意味では俺も妻とBESSの家建てようって概ね合意してからのほうがネガティブワードで検索しまくったような記憶ある。
BESS北九州の担当営業の方(当然BESSの家に居住されてる)とも、BESSの家において捉えようによってはネガティブになり得る事柄についてコミュニケーションを重ねた。
楽しかったな〜。

【お知らせ】
BESSであってもそうでなくても後悔しない家に必要なことは良い土地と出会うこと。
土地は一点もの。良い土地と出会うために大切なことをまとめました。
BESSの家を選ぶなら何かを犠牲にしなければならない
BESSの家は当然万能では無いので、個性的な住宅であるBESSの家を選ぶということは何かを犠牲にしなきゃいけない。
これはBESSの家に限ったことでは無くて、マンションでも建売でも注文住宅でも同じ。
お金を掛ければある程度解決できることもあるだろうけど、数千万程度の予算を前提に住居を選ぶ際にはどのパターンにも当てはまる。
何かを求めれば何かが音を立てて崩れてく。
FIELD OF VIEWも言ってましたね。
全館空調などの最新設備
まずBESSの家は同価格帯の家に比べて最新の設備が使われないということは認識しておいて良い。
例えば市販エアコンを利用した全館空調であったりはそもそも導入がかなり難しいと思う。
販売会社と施工会社によっては可能なところもあるのかな。どうだろう。多分無いと思う。
そして水回りなどの設備まわり。
お風呂やキッチン、トイレなどの設備は最低限とまでは言わないけれど同価格帯のマンションなどと比べると劣る。
劣るというか必要最低限の機能に抑えられてる。
ただしこの設備などはオプションでどうにでもなる部分でもあるので、建てる際に営業さんと調整してみても良いかも。
必要最低限の機能に抑えられてるのはあくまで標準の設備の話だね。

遮音性、収納量などの機能
設備とは違って家における機能の部分。
特に一般的な住宅に比べ劣るなという点は部屋間の遮音性と収納。
劣ると言っても遮音性は人の気配を感じられるといえばそれまでだし、収納も物を減らすだのその辺に置いとくなどすればどうにでもなる。
置いとくってのは見えてる収納的な意味でね。
遮音性の低さと収納については人によっては気になる点だと思うので、実際に住んでみて具体的な感想と対策を挙げてみる。
■遮音性
言ってしまえばうちの間取りはでかいワンルーム。
当然壁や2階の床はあるんだけど、おそらく通常の戸建てに比べたら遮音性は非常に劣ると思う。
リビングで談笑している声が2Fの個室で聞こえる。
これは聞こえて良い音なのでOK。
TVの音、これはその時全員でTVを見ていれば気にしなくて良いしTVを見ずに何かに集中している(寝てるとかもね)人がいれば気を遣えば良い。
ただトイレだけは違う。
トイレはやっぱり家族とはいえ非常にパーソナルな空間だし音はできるだけ(というか完全に)遮られたほうが良い。
これは俺は事前に対策をしてて、トイレとリビングの間に戸を1枚追加してトイレと部屋との間の壁に遮音材を入れてもらった。
結果としてこれだけで全然OKだった。

■収納量
各モデルのオリジナルのままだと収納量は少ないね(笑)
もうこれは事実としてあるだけだからどうしようもないよね。
ただ、オリジナルが少ないだけなのでこれは建てる時に間取りをアレンジしたり様々工夫をすることでどうにでもなる。
大切なのは「家族の持ち物(特に洋服)とそれに対する収納量」を正確に把握して相応の収納量+α程度の収納を準備しておくことかな。
ちなみにうちは失敗した 笑 完全に服の量を見誤ってた。
収納においてなぜ服の量が大事になってくるか。
それは服は収納できる場所が限定されるから。
例えば雑貨などは後から倉庫を建ててそこに入れておいても良いんだけど、服はそうはいかない。
子供の思い出物などはどんどん倉庫にいれていってもいいんだけど、洋服は倉庫に入れられないよね。
てことで収納は服の量を基準に綿密に考えよう。
繰り返しになるけどうちは失敗した 笑

駅近、商業施設近接などの立地
これは予算次第ではあるけど、どうなんだろう。
それぞれのケースによると思うんだけど例えばBESSの家を建てて薪ストーブを入れたい、庭で気兼ねなく食事したい、菜園もしたい、などなどを考えているとどうしても町中でBESSの家を建てるのは難しかったりもする。
ただ地方だとそれが可能だったりもするよね。
駅近で職場までも1時間未満で行けるのに土地は広い、みたいな離れ業もできそう。
ただここでは生活に電車が必要なことが前提に語ってるので、車で仕事に行く人や自営業の方はその限りでは無いよね。
あとは商業施設なんだけど、近くにコンビニがあっても特にメリットは無いからね。
ただ日常使いするスーパーはせめて車で15分以内であってほしいよね。
そのくらいかな。

メンテナンスフリー
メンテナンスフリーでは一切ないね。
ただこれはBESSの家のどのモデルにするかにもよってかなり変わりそう。BESSの家の場合、
カントリーログハウス > 栖ログハウス
> G-LOG > ワンダーデバイス(間貫けのハコ含) > 程々の家 ※ドームは不明
って順番で手がかかる。
例えば何に手がかかるのか、一番が塗装。外壁やウッドデッキなどの木部の塗装。
ウッドデッキは年に1回やってる。それ以外で言えば建具の建て付け。
上の記事は玄関ドアの話だけど夏冬で室内のドアも閉まりやすくなったり閉まりにくくなったりする。
最初は都度調整してたけど最近はもうそのまだね。
在来工法のワンダーデバイスとか程々の家はそういうことは無いのかな。
メンテナンスが必要ということは手間がかかることとお金がかかることなんだけど、お金がかかるということについては、一般的な戸建てとそこまで変わらないと思う。
塗装も頻度は多いけど、総額についてはそんなに変わらない。
むしろ安いのでは?と思ってる。
またなぜカントリーログが最も手がかかるのか、それは屋根の狭さと建物の高さ。
ジーログは建物の背が高いけど屋根が広い。
栖ログは屋根は狭いけど背が低い。
ということでカントリーログは手が掛かります。

追記:サンルームを作ったのでウッドデッキのメンテナンスは無くなりました
資産価値という考え方
資産価値を考える際に外せないポイントが「他人が欲しがる」ってことだと思うんだけど、そういう意味ではBESSで家を建てたらその対極になると思うんだよね。
BESSの家を後悔しないように建てたらそれはかなり自身の暮らしにオーダーしたような家になるはず。
そうなるとドンピシャで同じような嗜好の人しか買いたいなと思わないわけですよね。
買いたいなと思わないというのは、そのBESSの中古物件が世間の相場な金額で売りに出されたとしたら買い手がつきにくいという意味です。
駅近などのアクセス良好じゃなければなおさら資産価値の維持や向上は望めないでしょう。
ただ、反面しっかりと手入れをされた家であれば二束三文にはならないでしょうとも言える。
BESSの家の各モデルは経年変化により購入時よりも味が出ててくる。
きちんと手入れをされた敷地と合わさればなおさら。
とはいえやっぱりそういう物件が中古で出たとしても欲しがる人は少ないのでやっぱり資産価値を考えて購入するような住宅では無いのかなと思う。

【お知らせ】
BESSであってもそうでなくても後悔しない家に必要なことは良い土地と出会うこと。
土地は一点もの。良い土地と出会うために大切なことをまとめました。
BESSの家の後悔につながる特徴
BESSの家、普通の家と異なる点がいくつかある。
もちろんそれが良い方面に働けば個性になるんだけど、それをネガティブ要素として受け取ると、それは後悔につながる。
では後悔につながるBESSの家の特徴って例えばどんなの?
無垢の傷が付きやすい床、壁材
BESSの家は壁や床に非常に柔らかい木材が使われてる。
その結果よく使う部分が擦れてきたり、子供がおもちゃを投げた部分が凹んだりと、通常の床材などに比べて劣化しやすい。
小さいことは気にしないという方であれば問題の無いことだとも思うけど、家はいつまでもきれいで建てた時のままで暮らしたいという方にとっては非常に頭を悩ませる問題になる。
BESSの家の床材壁材は柔らかい。

薪ストーブの導入
これも大きな問題。
薪ストーブを入れてない、入れない予定のBESSのお宅にとっては関係の無い話だね。
薪ストーブ、メリットは大きいけどデメリットも同じくらいある。
薪集め、薪割り、薪運び、煙突掃除などのメンテナンス、毎回の着火、近所への気遣い、使ってない時期でもスペース取る、ホコリ溜まるなどなど。

これが引っ越して一年目二年目などはよくてもそれを毎年ずっと続けるとなるとやはり大変に感じてくることもある。
うちもこの先はどうなるかわからない。
この薪ストーブ問題がきっかけでBESSの家を引っ越したくなるパターンも聞いたことがある。
とは言ってもこれは当たり前だけどBESSの家に限ったことでは無いんだよね。
ただ、BESSの家と薪ストーブはセットで語られがちだし、BESSも薪ストーブでの暮らしをアピールしてる。
なので、あまり良く考えずに薪ストーブを導入してしまった、というケースもあるかもしれないね。

この写真、雪の日に外遊びしたあとなのでいろいろ干してましてすみません。
必要に迫られて行うDIY
DIYは面白いんだけど、BESSの家ってきちんと計画時に相談をしておかないと、収納に棚らしきものは一切ないんだよね。
なので引越し後すぐに収納に棚を作るところから始まる。
薪棚も作らなきゃいけない。
人によるとは思うけど草刈りや畑のメンテナンスもしなきゃいけない。
BESSの家を建てる際にはしたくないDIYはしないで済むように考えて建てないと、強制的にDIYをしなければいけなくなるんだよね。
えー棚無いんだっけ!無いのかー!って施主検査の時に思ったよね 笑
うちはいろんなこと楽しんでやってるけど、めんどくさいって思う人も多いんじゃないかな。
正直言うとうちも棚全部作ってもらえばよかった 笑
和室の押入れだけ棚作ってもらった。布団をしまうから。
BESSの家を建てると、趣味や遊びではない「やらなきゃいけないDIY」が結構発生することは覚悟しておいたほうが良い。
これが嫌な人は後悔に繋がってしまう。
取得コスト
契約したあと、建てたあとに別の工務店やログハウスのメーカーを知って、もっと安く良い(と思ってしまう)家が建てられたのにって思いが強くなるんだよね。
なぜか、BESSの家、けっこうざっくりした作りと素材を使った家の割りに価格が安くないから。
うちはカントリーログハウスなので他メーカー含めたログハウスの中ではかなりコストパフォーマンスが良い方だったんだけど(2018年当時)、ワンダーデバイスとか程々の家とか所謂在来工法の家は地元の工務店で建てた方がもっと広く安く建てられたのに、って思っちゃうパターンはあるよね。
安くないにしてもこっちのほうがよかったな〜と思ったり。
ちなみにうち、お店を建てたいという夢があるんだけど本当に建てようとなったらまずはBESS以外のメーカーを検討すると思う。

最近気になってるのはこのサニースポットさんっていう工務店さん。うちの近所にも素敵なおうちできてた。

と挙げてみたけどBESSの家の特徴、うっかりすると後悔に繋がりがち。よく考えよう。
BESSの家、失敗と後悔は少し違う
失敗と後悔って少し違うんだよね。どういうことかな。
この記事を読んでる人はおそらくBESSの家を検討してる人だろうから、この失敗と後悔を混同しないように考えて欲しいんだよね。
失敗は事象。起きたこと。
失敗というのは起きたこと。
うちで言うと収納量を見誤ったことなどだね 笑 収納が少なすぎた。
これは明らかな失敗。
あとは屋根を広げなかったこと。ログ壁に当たる雨のことを舐めてたこととか。
その他はグルニエ(屋根裏)。
グルニエしばらく全然使えてなかった。今は解決しているけど。
こういうことはつまり、「起きたこと」なので事実なんだよね。
失敗というのは起きたこと。
なので事前にしっかりとシミュレーションすることで回避することができる。
ここで失敗というのは、自分が思っていたことと違う結果が得られた、自分が期待する効果が得られなかった、のような状況を失敗と呼ぶよね。
うちの収納量の話なんてまさにそうだね。
後悔は感情。起きたことに対して感じたこと。
後悔というのは感情なので、事象に対してどう感じたかの結果。
つまり、他の人からすると全然デメリットに感じないようなことでも、本人の気の持ちよう次第では後悔するポイントになったりするんだよね。
ただ通常はやはり、失敗が重なると後悔の感情に繋がりやすいよね。
間取り失敗した、経済計画(ローンなどの支払いも)失敗した、収納失敗した、立地失敗した、などが重なると、BESSの家建てなければよかった〜と後悔することになる。
ただ、うちのように収納が少なかったからといって、それ自体がBESSの家を建てたことに対する後悔に繋がってるかというとそうではない。
BESSの家を建てる際にはこのあたりを切り分けて考えることができると良いね。
とは言っても失敗をいかに減らすことができるかが、後悔しないための重要なポイントであることは間違いない。
失敗を極力減らすことで、BESSの家に後悔してしまうリスクを減らす
では、どうすれば失敗を極力減らすことができるのかというお話。
これはいくつかあるんだけど、一つ必ず言えるのは、信頼できる販売会社、営業の方から購入すること。
どんなに勉強をして情報収集をしても、家を建てるのは初めてというケースがほとんどなので、販売会社、営業の方がどれだけアドバイスをしてくれるかが超肝心。
家のサイズ、間取り、立地、資金計画、設備まわり、外構など、自分では好きなことばかりこだわりがちだけど、興味が無いところは標準のままを採用したりよく調べずに考えずに決めがち。
そういったポイントを販売会社の営業の方がどれだけ指摘してくれるかは非常に重要。
となってくると当たり前だけど営業マンの方にはBESSの家に住んでいてほしいよね。
住人の視点からアドバイスしてくれるのがベスト。
ただ必ずしも実際に住んでる営業の方が担当してくれるわけでは無いので、その場合はBESSのログウェイにいるコーチャーの方に聞いてみると良いかもしれないです。
別のところでも書いたけど、販売会社の歴史の長さは見ておくと良さそうです。
BESSの住宅を販売し始めて何年くらい経っているか、です。
BESSの家の後悔ポイントとして挙げられがちな点を検証する
BESSの家、他のハウスメーカーに比べても家が個性的な分ネガティブな情報も出回りがち。
ここではその出回ってる情報たちについて、実際に住んでいる住人の視点で検証をします。
ちなみにうちはBESSの家の中でもカントリーログハウスという家で、最もBESSっぽいと言っても過言ではないモデル。
メンテナンスが大変。面倒
メンテナンスが通常の家に比べて手間がかかるかというと確かにかかるかもしれない。
ただ、それはBESSの家だからかというとそれは微妙。
例えばカントリーログハウスにおけるログを守るためのメンテナンスや建具の調整などはこれはBESSの家だからではなく、ログハウスだから発生すること。
ワンダーデバイスの壁面塗装についてはこれはBESSの家だからって気もするけどこれも、外壁に木板を使ってる家であれば発生する。
こういうメンテナンスに手間がかかる家をBESSが扱ってるという意味では正しいのかもしれないね 笑
よく手間を楽しむとかBESSの人言ってるけど、手間は手間だね。
面倒くさいものはどう言い繕っても面倒くさい。
BESSさんの言いたいことはわかるけど。
うち、最終的にはログ壁以外の2Fの外壁、ガルバリウムなどで覆っちゃいたいと思ってるしウッドデッキはコンクリデッキにしたいと思ってる 笑
※追記:ウッドデッキはサンルームにしました。
維持費がかかる
俺はこれ反対意見なんですよね。
俺はカントリーログハウスのメンテナンス自分でやってる。
外壁もログもデッキも自分で塗ってる。
通常の家でも10年15年経ったら外壁を塗りなおしたりするよね。
費用感としては30坪程度の家で100万円くらいかな。
BESSの家は基本的に自分でメンテナンスするので、こういった10年に1回100万円みたいなコストは発生しない。
3年に1回一斗缶で塗料3缶15万円ってとこですかね。
単管パイプで自分でちょっとした足場組んでも5万円。
高いところは柄の長いローラーで塗っちゃっても良いんだから。いや安いね。安い。
ウッドデッキなんて腐ってきたら自分で作り直せば良いんだから。10万円もかからないよ。
てことで、BESSの家だから維持費がかかるというのは個人的には適当な評価ではないと思います。

ワンダーデバイスとかさらに維持費かからなさそう。
このあたりワンダーデバイスに住んでる人に聞いてみたいな。
経年劣化する
まあ劣化する。
劣化するんだけどこれはBESSの家じゃなくてもするよね。
マンションですら数年で壁紙と壁紙の隙間空いてきたりする。それと同じ。
サイディングのおうちでも外壁に苔が生えてたりするよね。
どんな家でも経年劣化する。BESSの家も同じ。
ただ、上でも書いたけど室内などは使ってる材料が柔らかいなどの理由で傷が付きやすいなどはあるかな。
BESSの家だから経年劣化するという評価も適当では無いかな。

BESSの家の展示場、物の量が少ないのでかっこよく見えるけど、実際に暮らすと展示場の10倍以上物が増えると思った方が良い。
うちはそれで収納量見過って収納スペースの確保失敗したよね 笑
間取りの自由度が低い
間取りの自由度が低い。これも違うと思う。
BESSの家、意外と間取りの自由度高い。
最低限置いとかなきゃいけない柱の場所とか教えてくれるので、自分で好きなように書いて良い。
うちはカントリーログだったけど、ワンダーデバイスで建てた方とかはもっと自由に間取り変更してるね。
楽しそう。
ワンダーデバイスに住んでる人たち基本的に楽しそうだね。
で、コストの話。
当然標準の間取りが最も合理的にコストを抑えて作れるように設計されているので、間取りの変更は基本的にオプション扱い。
ただ部屋をなくすなどは単純に職人さんの稼働コストと材料費が無くなるわけなので値引きになったりする。
うち、キッチンを標準からアイランド式にしたことで少し値引きになったはず。
うちを担当してくれたBESS北九州の営業担当者さん、「林田さん、ここにこういう謎のスペース作りませんか?」とか提案してくれる方だった。
「良いですね!何に使うんですか!」って聞いたら「なんに使いましょっか!読書!?ガハハ!」みたいな人だった。
素敵な方だった。BESSのカントリーログハウスにお住まいだった。
虫が多い
虫ね。虫多いかな。
一年目すごく虫が多かった記憶あるな。シバンムシ?シバンムシがとても出た。
しかしこの話も同じでうち田舎にログハウス建ててるから出るんだよね。
街なかでワンダーデバイス建てたところで虫の出現頻度なんてその辺のお隣さんと全く同じだと思う。
ログハウスは虫が多い。けどそれはBESSに限ったことでは無い。
ちなみに我が家、住み始めから数年経った現在は虫がとても減った。
虫さんサイドも気を遣ってくれてるのかもね。
BESSの家だから虫が多いという評価は誤りです。
追記:6年目は虫はどう?
シバンムシは一切出なくなりアシダカグモだけになりました。
田舎なので屋外の虫が迷い込んでくることはありますが、家に住み着いているなというのはアシダカグモだけです。
稀に見ます。
1年目と比較をしても虫の出現頻度は極端に減りました。
標準仕様の水回り設備
これね 笑
BESSのカントリーログハウスの標準仕様の蛇口と洗面ボウル、これ絶対に不便でしょってもう見た瞬間に気付く。2018年の話なので現在の標準仕様は変わってるかも。
敢えて写真は出さないけど手を洗うのすら狭くて、洗面所で顔を洗う手を洗う以外のこと一切できないような仕様。子供の服ちょい洗いたいとかめちゃ不便。みたいな。
標準仕様の水回りがイケてないのは事実だね 笑 これは否定できない。
ただこれは2018年の話なので現在は改善されているかも。
また水回りなんかは当然だけど変更できるのでどんどん変更すべき。
うちのこの造作全面台とめちゃシンプルな蛇口の組み合わせ、確か標準と差し替えで差額数千円とか数万程度だった気がする。
気になったらどんどん相談すべき。
吹き抜けがあるので家の室内の温度調節がしにくい
なんだろう。
吹き抜けはBESSの家ではなくてもあるのでこの評価は適当ではありません。
住んでない人が推測で言ったり書いたりしてるのかな。
ちなみにうち、吹き抜けあるけど冬は暖かいし夏は涼しい。
そのへんの吹き抜けがあるお宅と同じだと思う。心配しなくて大丈夫。

どのような人が後悔をしているのか
では実際どういう人がBESSの家を建てて後悔しているのか見てみましょっか。
これはあくまで個人の感想、感覚なので正解を語ろうとしているわけではない旨、予め断っておきます。
振り切れていない人
BESSの家を建てて後悔をしないために大切なことは振り切ることだと思う。
自身のやりたいことにふりきること。
薪ストーブを入れたいなら入れる。市街地は避ける。広い芝生やりたいなら広い土地買う。など。
やり遂げることが大事。
なぜ振り切る必要があるのか、それはBESSの家を建ててからもBESSの家を建てなかった選択肢のことが気になるから。
つまり普通の家を建てる、マンションを買うなど。
振り切っていればいるほどBESSの家を建てなかった選択肢のことが気にならなくなる。
例えば薪ストーブのことを考えてみる(ここでは薪ストーブを入れたいという前提で書くので、そもそもBESSの家を建てたいけど薪ストーブは不要と思っている人は別)。
薪ストーブを入れたいけど入れずにBESSのそうだな、ワンダ−デバイスあたりを建てたとする、そうするとワンダーデバイスって所謂家の断熱の機能としては他の住宅と変わらないのでエアコンで暖めようとしたら間取りの都合上なかなか暖まらないんだよね。
そういうちょっとしたことが不満として積もっていく。
それが後悔に繋がるんだよね。
もし振り切って薪ストーブを入れていたらこういう不満は生まれない。
これは一例だけどBESSの家を建てるならば振り切ることが大事。

BESSの家での暮らしにブランド的な価値を期待していた人
インスタで BESSの家 と検索してみてほしい。
それはそれはおしゃれな感じの今風な画像が並んでるんだよね。BESSの家に住んでる、実際俺もそれだけで「え、良いですね!おしゃれですね!」と言われたりする。
褒めてもらえるのは単純に嬉しい。
ただ、そうなることを期待してBESSの家を選ぶと話は変わってくる。
前にも書いたとおりBESSの家で暮らすということは、何かを犠牲にしなければならないケースが多い。
暮らしにBESSの家のブランド価値を求めると後悔をする。
多分ウッドデッキの塗装とかしなくなる。

販売会社からの説明、販売会社、施工会社とのコミュニケーションが十分でなかったケース
これね。。。
BESSの家における後悔の大半がこれ。本当にこれ。
これは本当に不幸なのでBESS側も気をつけてほしいし、施主もしっかりと抑えるべきは抑えてほしい。
まずBESSの家を建てるてことがどういうことかを明らかにしていく。BESS北九州(株式会社BESS福岡)さんを例にやっていきましょっか。
■株式会社アールシーコア
BESSの住宅を企画、製造して販売会社に卸している住宅メーカー
■株式会社BESS福岡
BESSの家を仕入れて売っている販売会社
■中村建設
実際に家の建設を請け負う工務店
こう見るとわかると思うんだけど、単純にBESSの家を建てるって言っても3つの会社が入ってるんだよね。
で、後悔されてる方々の多くが販売会社や工務店と揉めてるケース。
BESSの家はログハウスやログハウス以外でも一般的な家と異なるモデルが多いので、それ相応の顧客への説明と経験に基づく施工が必要になってくる。
問題なのはこの販売会社と工務店の経験が浅いケースや、販売を優先するがあまりBESSの家の特徴やデメリットという大切な説明を疎かにしているケースがあること(あくまで推測)。
ネットに転がってるBESSの揉め揉めブログを見ていると「そこは説明しときなよ〜」とか「それは販売会社が悪いよ〜」と思わせるケースがある。

BESS北九州(株式会社BESS福岡)は大工さんの研修などもしっかりとされてる。私を担当してくれた販売会社の営業の方もなんでも包み隠さず教えてくれた。
その方もカントリーログハウスにお住まいの方だったので本当に住んでる人の目線で営業をしてくれた。
付けたいと言ったオプションもいくつかは後悔するからと断られた。
BESS北九州さんに関してはそのくらい信頼のおける会社さん。
BESSはどこの販売会社で建てるかでその後の満足感が大きく変わってくる。
事前にどこが良いのかって調べようと思えば調べられるんだけどまあむずいよね。
気になる人はインスタからDMもらえましたらアドバイスできるかもです。
BESS北九州さんは間違いなくお勧めできる販売会社さんです。
追記:余白を持たせなかったケース
これは2024/1に追記をした情報です。
今考えていることは、BESSの家を建てるにあたって余白(伸びしろ。アップデート、改修をさせることができる余地)を持たせなかったケース。
これは非常に後悔につながるのではと考えてる。
BESSの家は良くも悪くも住みはじめた時点で完璧じゃない。
収納や設備、屋外の使い方もそうかもしれない。
ああしたい、こうしたいが次々に生まれてくるときに余白がなければ実現できないんだよね。
余白とは?
ここで言う余白とは、家の中であれば用途が決まっていないスペースや空間だったり、何の家具も置いていていない壁など。
屋外でも同様に何も使っていないスペース、必要最小限で済ませた外構など。
BESSの家を通常の戸建て注文住宅のように様々な状況に対応できるよう作り込んでしまい、余白がなくなってしまうと、何かを作ったり変更したりが難しくなる。
その結果後悔につながることあるよなと感じてる。
余白をもたせた家作りの計画
これはこの記事でも何度か登場するんだけれど、何かにしか使えない空間は極力狭く、何にでも使える空間は極力広くを意識されると良いと思う。
あと、目的の無い空間を敢えて作っておくのも大事。
無駄に感じるかもしれないけれど、いざ住み始めたらその何の目的も無い空間にも必ず役割が与えられる。心配しなくて良い。

うちの2F。
俺の作業場であり、洗濯もの干され場であり、本読みスペースであり、子の遊び場であり、妻の裁縫作業スペースでもある。アウターをかけておくハンガーラックもある。
結局何かしらの用途が発生する。
BESSの家、後悔しないためには
じゃ結局BESSの家を後悔せずに建てるにはどうすりゃええねん!ってことでBESSの家を建てて後悔しないためにはどうすればよいかを考えてみよっか。
自分の価値観、大切にしているものを言語化してみる
これはBESSの家を検討している人だけでなく、家を買おうとしている全ての人にぜひやってみてほしい。
自分の価値観、大切にしているものはなにかを具体的に言語化してパートナーと話してみてほしい。
ゆっくり過ごす時間が好きか、誰かと一緒にいることが好きか、休みの日は家でダラダラしていることが好きか、仕事とプライベートどちらが大切か、田舎が好きか都会が好きか。
文化的な暮らしが好きか、アクティブな暮らしが好きか。
もっと抽象的に、勝ち負けに拘るタイプか、人からの見られ方が気になるか、完成物が好き?作るのが好き?見るのが好き?するのが好き?など。
自分が本当に大切にしていることをぜひ言語化して、自分自身、パートナーと理解を深めてみることをおすすめする。これはほんとに。俺は今でもたまに妻と何気なく大切にしていることの話とかする。
そうだね。
そういう意味ではあまり構えずにお酒でも飲みながら一人で考えてみたり、もしくはパートナーと一緒に談笑してみるのも良いかも。きっと楽しい時間だよ。
暮らしのイメージ、ビジョンを明確にしてみる
価値観や大切にしていることがある程度言語化できたら、次は暮らしのビジョンを明確にイメージしてみる。
自分が大切にしていること。価値が高いと感じることはどういう暮らしであれば実現できそうか。
これはもしかしたら今の仕事では実現出来ないかもしれない。
そうしたら仕事を変えるということも視野に入れるべき。
俺はBESSの家に住むためでは無いんだけど自分の大切にしたいこと、価値観を考えた時に仕事を変えて移住した。
うちは庭でサッカーできるし30人くらいでバーベキューもできる。
車は10台くらい駐めらるし、芝生も庭木も楽しむことができる。梅雨前には庭にホタルも出る。
けど、子供をシュッとディズニーランドへ連れて行くことは出来ないんだよね。(USJも)
あと会社。会社へも結局1時間かかる。とか。
暮らしのイメージを明確にするというのは自分が大切にしたいことを暮らしに落とし込んでいくという作業だね。
自分の大切にしたいことはどういう暮らしであれば実現ができるかってこと。

家を建てるという事実と真剣に向き合う
家を建てるということはどういうことかを真剣に考えてみる。
それは大金を払って数十年住む住宅を購入するということ。
大金を払うことはもちろん大変だし、数十年住む家を決めるということももちろん大変なこと。
では真剣に向き合うとはなにか。この記事で様々書いてきたけどつまるところ、家を建てるに関連する全てのことをしっかり調べて後悔しないように事を進めるということなんだよね。
何度か書いたけど俺それでも後悔しているポイントあるんだよね。屋根裏の件もそうだけどなんか家の向き自体もこれで良かったんかと思うこともある。(大抵その疑問はすぐ消える)
だけどその気持が後に引かないのはまあ、あんだけ考えてこれだからこれなんだからしゃーないわと思えるんだよね 笑
BESSというブランド、BESSの家が大切にしていること、販売会社と施工する工務店の関係、その各会社の経営者の皆さん、アールシーコアのIR情報、財務情報、株価、BESS北九州の歴史、口コミ、あたりは当然に調べた。
建てる土地についても明治時代くらいまでさかのぼって災害や災厄が無かったか調べた。
調べきれなかったこともあったけど。今の所後悔はしてない。
その他家を建てるにおけるファイナンス、マネーリテラシー的な視点での勉強すべき点はYouTubeでも様々な動画上がっているので調べてみてください。
特にBESSの家を建てる事を考えているならば、販売会社と施工会社のことはしっかりと調べたほうが良い。
例えばだけど、本当に例えばの話だけど建てようと予定している販売会社が依頼している施工会社が常に求人を募集しているのに規模が成長していっていない会社だった場合、人の入れ替わりが激しい≒ノウハウが溜まっていないとも考えられる。
販売会社に聞いてみるのも手だね。BESSの販売会社になっての歴史や工務店がBESSの家を建てた経験、営業の方がBESSの家に住んでるかも聞いてみたほうが良い。
この辺はもう遠慮せずにグイグイ行ったほうが良い。
販売会社としても顧客の理解が不十分であったり、誤った理解をしていて後々揉めるよりはグイグイ来られて十分に理解を深めてもらってから契約したほうが当然に助かるので。きっと。

自分の価値観、暮らしのビジョンにBESSの家がマッチするかを考えてみる
最後だね。
例えば俺には資産価値が上がることを考えて、子供に部屋で飛び跳ねることを叱りながら駅前のマンションに住むといった暮らしは無理だった。
何度も言うけどこれはどっちが良いとか悪いとかじゃなくて、俺はたまたまそうだっただけ。
だから、ちょい田舎でお隣さんたちに適度に気を遣いながら子供に飛んだり跳ねたりさせられる家を選んだってだけ。
1時間の通勤は全然苦じゃなかったし、新品よりも使い込んだ物を美しいと感じる。
夏に毎週草刈りするのはむしろ楽しいし、草刈りをしてる時に同級生が遊びに来てそのままビールを飲むのも楽しい。
週末に近所で暮らしてる同級生たちと家で焚き火をしながら焼酎を飲むってのも本当に好き。
俺が大切にしたいことは今この家で実現できてる。
だから、家の多少の不便は気にならないんだよね。それでも和室。和室は来年フローリングにしようと考え中。
最後に
BESSの家 後悔 で検索をした人が適切な情報に触れてご自身なりの素敵な判断をされることを願いながらこの記事を書きました。
BESSの家を建てる人もそうでない人も、ご自身が大切にしていることを実現できるおうちと出会い、暮らせることを願ってます。さよなら〜。また読みにきてね〜。
追記:BESSの家 おすすめ記事
BESSの家について調べてこの記事に辿り着いた方におすすめする記事です。読んでみてね〜。どんどん追記されるよ。
雨漏りの壁、完結編の話。
コメント
この記事を読んで、わたしもBESSに決めました