薪集めの記事、noteで公開していたんだすけどせっかく自分のブログがあるのになんでnoteで公開してるんだろうという気持ちになりまして。
このブログで公開するにあたり少し内容を改めました。
薪活、薪集めのお話、総集編です。
この記事は薪ストーブでの使用を前提とした薪用木材の入手について書かれた記事です。
筆者が実際に薪用木材を入手した方法、入手し続けている方法を公開しています。
キャンプで使う薪
ボイラーで使う薪
については一部当てはまるものもあるかもしれませんが、あくまで対象は自宅で使用をする薪ストーブを対象として書かれた記事です。
自宅で使用する薪ストーブとは、
鋼板製
鋳鉄製
石製
など様々素材の種類はありますが、自宅で暖を取ることを目的とした薪ストーブであればこの記事では同じものとして考えています。

薪ストーブについて

薪集めの話を進めていく前にまずは自宅用の薪ストーブについて私の考えをお伝えします。
基本的には薪ストーブの導入はおすすめしていません。
これから薪ストーブを導入しようとしているのであれば、薪ストーブの導入はおすすめしません。
おすすめしない理由はいくつかあります。
導入にコストがかかる
薪ストーブの導入には多額のコストがかかります。
ストーブ本体、煙突、施工費合計で100万〜200万程度のイメージです。
ストーブの機種、煙突の施工方法によって金額は多少異なりますが、自宅用の薪ストーブ導入においては予算100万〜と見ておくのが妥当かと思います。
筆者の自宅用薪ストーブはおおよそですが本体が40万円、煙突及び工事一式で100万円程度のコストがかかりました。
メンテナンスに手間がかかる
薪ストーブはエアコンや石油ストーブに比べてメンテナンスに手間がかかります。
毎年の煙突掃除、薪ストーブの掃除・メンテナンス、本体のサビ対策や破損対応、ストーブ周りの掃除など。
毎年屋根に登って煙突掃除をします。
屋根に自身で登れない場合業者に委託をする必要があります。
毎年煙突掃除をする必要が無いと仰る方もいますが、その分煙道火災のリスクが増します。
また煙突掃除をすることで、薪ストーブ本体から煙突突端まですべてを確認することができるので破損等の痛みにも気が付くことができます。
個人的には煙突掃除は毎年行うべきだと考えます。
薪ストーブはメンテナンスにとても手間のかかる暖房器具です。
参考:煙突掃除はいつやるのがベスト?
結論、薪ストーブシーズン前の10月の晴れた日がよいでしょう。
シーズン終わりに掃除をする方もいますが、シーズン終わりと思っていても少し肌寒い日が続いたので思わず焚いてしまったということがよくあります。
薪ストーブの煙突をシーズン前に掃除をする一番の目的は、薪ストーブを使い始めるにあたってストーブと煙突に異変が無いかを確認することです。
春先にストーブと煙突を掃除して春〜秋はなにもせず、翌冬に焚き始めたら何故か室内に煙が逆流、調べてみると煙突に鳥が巣を作っていた、というのはよくある話です。
煙突掃除は薪ストーブを焚き始める直前がおすすめです。
薪集め、薪仕事が発生する
薪ストーブは自然由来の燃料である薪を使用します。
薪はどこでも簡単に手に入れることができるわけではありません。
自身で薪を作るか薪を買ってくるかのいずれかの方法をとることになります。
前者の場合、時間と労力を費やす必要がありますし(それでも十分な薪を手に入れることが出来ないケースもあります。)後者の場合、高額な費用を払う必要があります。
薪を購入する場合、暖房費として考えるとガスや電気より、石油よりも非常にコストがかかることは知っておくべきです。
入れるなら副暖房、趣味として
私は薪ストーブ自体は優れた暖房器具だと思っています。
ただ、薪ストーブが現代日本の大多数の暮らし方にマッチするかというとそうは思いません。
それでも薪ストーブをということでしたら、薪ストーブは副暖房として考えるのが良いかと思います。
薪ストーブが無くても成立する暖房環境を
基本的には全室にエアコンを設置しておけば現代の住宅では事足りるのではと思います。
どうしても薪ストーブを使いたいのであればシーズンのうちでも冷え込む期間であったり、週末だけであったり副暖房として薪ストーブを使うのが良いと思います。
ただ、副暖房だからと言ってメンテナンスの頻度が下ったり、導入コストが抑えられたりするわけではありません。
薪ストーブを副暖房として使うことのメリットとしては消費する薪を抑えられることです。
参考:薪ストーブの家におすすめの副暖房は?
対流式の石油ストーブです。
薪ストーブの家は薪ストーブでの暖房効率を高めるために吹き抜けが多く廊下が少なく、といった間取りになっていることが多いと思います。
そういった家で「薪ストーブを入れるほどではないが肌寒く感じる」ときであったり、「昼には暖かくなるが朝が冷え込むとき」などはすぐに温まりすぐに消せる石油ストーブがが役に立ちます。
対流式であればなお良いでしょう。
天井扇(シーリングファン)やサーキュレーターと併用がおすすめです。
エアコンでは温まるまでに時間がかかりますし、エアコンは薪ストーブに比べ直接的な暖かさでは無いので物足りなさを感じるかもしれません。
そういうときに石油ストーブはとても使い勝手の良い暖房器具です。

↑これは2,3日の帰省から帰った家があまりにも冷え込んでいたのでダブルストーブをしている状況です。
薪となる原木の発生に対する理解
具体的に薪の入手について話を進めます。
まずは薪となる原木の発生についての理解を深め、解像度を上げましょう。
薪用の原木が発生する状況に対する理解の解像度を上げる
薪用の原木というのはそのへんに転がっているわけではありません。
その辺に転がっていても勝手に持って帰ってはいけません。
薪用の原木が発生するのはどういう状況なのか挙げてみます
製品としての木材切り出し
まず挙げられるのが製品として薪用の木材が切り出されるケースです。
薪に向いている樹種は広葉樹です。
ですが一般に林業で扱われる材木は建材用の杉や檜、つまり針葉樹です。
広葉樹は家具や木工用に生産されていますが、それでも建材用の針葉樹に比べると著しく生産量が少ないです。
建材用の針葉樹を伐採する際に、林道や周辺環境を整備するなどの目的で雑木として成長した広葉樹が伐採されるケースがあります。
そのような家具や木工に使われない所謂『雑木』として扱われる木材が薪用として流通するケースがあります。
また、そもそも薪用の木材として生産されるケースももちろんあります。
冬季に外気温が下がる地域などでは薪材となるクヌギやコナラが生産されており、それが薪用木材として流通します。
薪用原木の発生のケースとしてまず挙げられるのがこの『商品としての薪用原木材』です。
伐採現場
次に挙げられるのが伐採現場です。
伐採の現場とは、雑木林や山林を様々な目的で開拓をするためにそこに生えている木々を切り倒し、搬出する現場のことです。
この現場では伐採された原木は多くの場合『廃棄物』として処理されます。
この伐採された原木を処理するために費用が発生します。
原木の搬出費用(ユニック車、オペレーター、作業員のコスト)、産廃処理施設への持ち込み費用(捨てさせてもらう費用)などです。
また、原木の樹種が良く一定の量が発生する場合には木材のチップ加工場へ持ち込まれたりもします。
その場合はチップ加工場からいくらかの料金を受け取ることができます。
大規模な伐採現場の例としてはソーラー発電、住宅用開拓、区画整理事業、その他公共事業などが挙げられます。
稀に個人が自身で荒れた山林を整備しているというケースもあります。
薪ストーブユーザーにとっては、一気に安価で大量の薪用原木が手に入る可能性ある状況でもあります。
剪定現場
剪定現場とは、様々な目的のために植えられた樹木の樹形や大きさを整える作業を行っている現場のことを指します。
剪定現場では基本的に樹木を1本丸ごと切り出すシーンと言うのは稀です。
成長した木々の枝葉を落とし、樹形やサイズを整えることが目的ですので、この現場で発生する原木は基本的に枝のサイズのものとなります。
もちろん、1本丸ごと切り出すシーンもゼロではありません。
生け垣や街路樹が成長しすぎたので植え替えるなどの目的で切り倒されるケースもあります。
剪定現場で発生する木材の特徴は、枝サイズの木材が多いこと、木材自体が素直でない(節や又、ねじれなどが多い)こと、量が少ないことが挙げられます。
また、剪定現場で発生する木材は枝が付いたままのものが多いのも特徴です。
剪定現場で発生する木材も伐採現場同様に処理するにはコストが発生します。
剪定現場の場合は量が少ない場合が多いので、木材チップ加工場へ持ち込まれることはほぼ無く、剪定により発生した木材は産業廃棄物として処理されます。
集積場
最後は集積場です。
木々を切り倒したり剪定をするのにはリスクが伴うので、プロによって行われるべきですがプロ以外の人がチェンソーなどの道具を使って木々を切り倒してはいけないかというとそんなことはありません。
自宅の植木を剪定した、会社の敷地の木々を伐採した、田畑に生えていた木々を伐採したなど一般の人が木々を切り倒すシーンはそれほど多くありませんがゼロではありません。
こういった伐採、剪定された木々は大抵の場合ゴミとして処理されます。
地域によって大きく異なるので一概には言いにくいのですが、こういった自然由来の廃棄物を集積している集積場があり、このような伐採現場、剪定現場以外で発生した木々は個人単位で集積場へ持ち込まれます。
※業務でのチェンソー作業には資格が必要です。

原木の発生に関わるコストに対する解像度を上げる
人的コストと金銭的・物的コスト
原木の発生に関わるコストは大きく2つに分類されます。
まずは人にまつわるコスト。
これ言い換えれば必要な時間や怪我などのリスク、作業に必要なスキル(スキルの習得に要した時間、費用)などを指します。
次にお金や設備に関わるコストです。
原木を素手だけで準備することは出来ませんから木を切り倒したり運んだりするための道具、原木を置いておく場所、運ぶためのトラックや重機などにかかるコストを指します。
原木の発生に関わるコスト:人的コスト
まずは人的コストについて詳しく見ていきます。
計画、検討にかかる時間
どんな現場であってもまずは検討から計画が必要です。
大量の原木が発生する現場の多くは現場まで道路があることは少ないので、簡易な道路(林道など)を作る必要もあります。
伐採の対象となる木々の調査、伐倒の方向や搬出、重機の搬入方法など伐採を行ううえでの計画作成はとても時間がかかる作業です。
伐採にかかる時間
伐採自体にかかる時間です。
薪の原料となる雑木の伐採は杉などの真っ直ぐに育った針葉樹とは違い、少なからず右に左に曲がって成長しますので針葉樹に比べ伐採に手間がかかります。
枝葉も針葉樹に比べて広がっていることが多く、処理に時間を要します。
また伐採する場所も平坦な場所ばかりではなく、斜面であることも多いので不安定な足場での作業は難易度が上がり時間がかかります。
搬出にかかる時間
伐採された原木は搬出をする必要があります。
その場で搬出できるサイズに切り、重機を使って運び出すのですが重機を現場へ入れるためには林道が必要になります。
林道をどこに作るか、林道から離れた木々をどのように林道まで運ぶかなどによって搬出にかかる時間は異なります。
私の出会ったケースから見ると大抵は都合の良い場所に丸太を一時積み上げておき、まとめて運搬車へ積み込むのが一般的です。
計画、伐採、搬出必要なスキル
スキルの話です。
伐採の計画を作成するのにも、伐採をするのにも、搬出をするのにも特殊なスキルが必要となります。
計画作成には林業にやその土地、関連する事業者との連携など豊富な経験と知識が求めれます。
業務として伐採を行うためにはチェンソー作業の講習を受け資格を取得する必要があります。
搬出における重機操縦や大型トラックの運転にも免許が必要です。
これらのスキルは簿記や英検、IT系の資格などと比較をしても身につけている人が圧倒的に少ないのが現状です。
伐採、搬出にかかるリスク
原木の発生にはリスクが伴います。
原木の伐採を主に行う林業では1,000人あたりの死亡者数が他の業種に比べても圧倒的に多く、非常にリスクを伴う仕事であることがわかります。
ではなぜこのリスクをコストと考えるべきなのか。
怪我などのリスクのある仕事は誰しもが請け負いたくないものですので、その仕事の報酬は高くなるからです。
原木の発生に関わるコスト:金銭的・物的コスト
原木は自由に山に分け入って簡単に切り倒して持ってきて、ということはできません。
原木の発生にかかる金銭的、物的コストにについて考えてみます。
原木が生えていた土地にかかっているコスト
原木が生えている場所には、大抵の場合金銭的なコストが発生しています。
例えば林業用の山は言わずもがなですが、開発のために伐採された雑木林にも固定資産税や管理費用がかかっています。
その地域や土地の地目にもよりますが、土地には多かれ少なかれ税金が発生します。
税金以外にも草刈りなどの管理が発生していたのならば管理費用もかかります。
原木が生えていた土地自体にはコストがかかっています。
原木の伐採、移動、運搬に使った道具
わかりやすいところで言えばチェンソーですが、林道を整備するための重機、丸太を移動させるための重機、丸太を運搬するためのトラックなど。
これらはの道具には当たり前ですがコストがかかります。
原木を積んでいる場所のコスト
見落としがちなのですが原木を積んでおく場所には別でコストがかかる場合があります。
これは道路に接していない土地の伐採が行われた場合、搬出を行いやすい道路に面している場所に一時保管をしておく場合があります。
この一時保管をしておく場所が伐採を行う施主ではない他人の土地の場合、この土地を借りる費用が発生します。

薪用木材の発生についてまとめ
薪用木材のコストについて挙げましたのでまとめです。
薪用原木は簡単に無料で手に入るものでは無い
具体的に薪用木材の発生に関するコストを見てきて、薪用木材が無料で手に入るものでは無いことがわかったと思います。
もし無料で原木を手に入れることが出来たとしても、その原木には様々なコストが掛かっているということを理解しておく必要があります。
薪用木材の入手に対する解像度を上げる
では次に、薪用木材を入手するというのはどういうことなのか、理解を深めていきましょう。
自身の所有する土地以外の木材は誰かの所有物である
当たり前ですが、自分の土地以外に生えている木々はすべて誰かのものです。
雑木林からはみ出して道路の邪魔になっている木も、成長しすぎて誰もが切ったほうが良いと思っている公園の木も、すべて誰かの所有物です。
伐採木が積んであっても勝手に持っていってはいけない
伐採木を処分するのには費用が発生します。
作業廃棄物扱いになるからですね。
ですのでよく雑木林の傍らに伐採された木々が積んであることがあります。
また伐採された木々が放置されている状況もよく見ますね。
どう考えてもこのまま朽ちていくのを待っていて今後誰も活用する予定無いと思われる放置原木でも、絶対に勝手に持っていってはいけません。
泥棒です。
雑木林や山林に無造作に木々が積んであったとしても絶対に持っていってはいけません。
当然ですが誰かの所有物だからです。
どう見ても都合の悪い木でも勝手に切ってはいけない
同様に、どう考えても邪魔になっている木も勝手に切ってはいけません。
※2023年から自分の土地に越境してきた木の枝について、所有者に催告をしたが応じてくれない場合などは自身で切ってよくなりました。
明らかに邪魔に生えている木々でも勝手に伐採してはいけないのです。
これも当然ですが誰かの所有物だからですね。
薪用木材の入手は人とのつながりが全て
これまで
のいずれも勝手に持っていってはいけないし勝手に伐採してはいけないというお話をしました。
無造作に積んであって朽ちるだけの原木
越境したり邪魔になっている木々
ここでポイントになるのが『勝手に』という点です。
『勝手に』ではなくなり、所有者と合意のうえであれば持って行くこともできるだろうし、伐採することもできるでしょう。
つまり薪用木材の入手を円滑に進めるには人とのつながりが非常に重要になってきます。
薪用木材の入手につながる人脈
では薪用木材の入手につながる人脈とはどのようなものか、具体的に考えてみます。
伐開・伐採業者
薪用原木を入手するのに最も効率的な方法が伐開・伐採業者と懇意になることです。
業者にとって伐採した木々を処理するのには費用がかかります。
業者としてはコストがかかる伐採木の処理を無償でできればその分利益が増えるので、伐採木を引き取ることは喜ばれます。
土木・建設業者
主に道路や建造物を作る業者です。
伐採・伐開業者が入らない現場の場合は土木、建設業の方々が自前で木を切ります。
余談ですが彼らが使うチェンソーにはシンダイワのものが多い気がします。
土木建設業者が新しく現場に入る際に邪魔になっている木があったら切る必要がありますので原木が発生します。
河川の浚渫などで河原に生えている雑木を切ったり、道路メンテナンスで道路に越境してきている木を切ったりなど、様々な状況で原木が発生します。
造園、剪定業者
造園、剪定業者にも得意とする領域が様々ありまして、個人宅の剪定を主に取り扱う業者ではなく学校や商業施設、自治体施設などの剪定をメインで行っている業者と懇意になると原木を分けて頂ける場合が多いです。
業者が自前でユニック車を所有しているかが良い原木を融通してくれそうな業者か判断する一つのポイントになると思います。
剪定を目的とした伐採は、枝葉の割合が多く原木となる幹の割合は低くなりがちです。
とは言え、他の業者同様に捨てるにはコストがかかるので、「幹の重たい部分もしあったら引き取りますよ」と声を欠けておくと良いでしょう。
集積業者
集積業者とは、ごみ収集の業者であったり産廃の引取業者のことを指します。
集積業者はお仕事としてゴミの収集を行います。
ですので個人宅で伐採された原木などを回収すると費用が発生するわけですから、基本的には集積業者が回収していきます。
敷地内で発生した原木を捨てようとした場合に集積業者に電話をすると、大抵は一度業者さんが下見に来てくれて、大まかな費用感を教えてくれる仕組みになっています。
ですが、稀に回収に来てほしいと集積業者に声をかけたものの、その引取料が高く依頼主が尻込みをしてしまうケースがあります。
そのときに、集積業者の方から『この近所に原木を引き取ってくれる方がいまして、声をかけたら幾分持っていってくれるかもしれませんよ。』と話をしてもらえることがあります。
不動産業者
特に山林や雑木林を売り買いする田舎の不動産業者です。
土地を売り買いする際には買った状態で売る場合もありますが、買った土地を整備してから売りに出すケースもあります。
例えば山林や郊外の雑木林など。
こういう土地は木々が生えてもじゃもじゃのままだと売りにくいので、とりあえず木を切って草刈りをしておく、というケースがあります。
もちろん不動産業者としては少しでも利益を出したいので切った木の処理コストは下げたいと考えています。
地主
地域活動をしていると、その地域の地主の方々がわかってきます。
大抵地方の田舎の地主の方々は山林や雑木林を所有しています。
木々の伐倒ができれば、地主さんの土地を整備しつつ伐採した木々を頂けるという場合があります。
シルバー人材センター
シルバー人材センターの方々は、公の環境整備だけではなく個人依頼も受け付けています。
彼らは時には結構な量の木々を伐採することがあります。
シルバー人材センターの方々に声をかけておけば、薪原木が発生した場合に声をかけて頂ける場合があります。
役所、官公庁関係者
市役所、消防警察、税務署、その他様々な公のお仕事をされている方々です。
市役所であれば、今度どこどこで伐採があるという情報を持っている場合があります。
その他の方々だと、今度建物周りの木々を伐採するという情報を持っている場合があります。
特に市役所の都市環境整備課などの方々とは懇意にしておくと良いでしょう。
地元の有力者
自治会長さんなどです。
地域もよるとは思いますが自治会長さんのところには、様々な情報が集まりますので、薪になる原木がほしいという情報を伝えておくと、木を処理したい方と繋いで頂ける場合があります。

タイミングの重要性
上記で紹介した方々全てに言えるのが、タイミングが全てということです。
原木が出るけど(あるけど)ほしい?と言われたら、声を掛けられた日か木を切った当日か翌日、最長でも声を掛けられた日の週末までと考えるべきです。
本来、業者に売ればお金になったかもしれない原木をあげるということは、早く手放したい、処理したいということと理解をする必要があります。
よほど声をかけてくれた方と懇意な場合はわざわざ残しておいてくれるという場合もあるかもしれませんが、そういったケースは稀です。
声をかけてくれる人が『あの人は欲しがるけどすぐに持っていってくれない』となったら声がかかることは無くなってしまいます。
あげますよと言われたら、わかりました、今から行きますと言えるフットワークの軽さが重要です。
薪用木材の入手について まとめ
日本は国土の大部分を山林が占めています。
また、街路樹や雑木林など、成長しすぎてしまい伐採すべき木々も多くあります。
伐採した木々は売れる場合もありますが、多くの場合は産業廃棄物としてお金を払って処理されます。
そういった状況から、薪用原木など簡単に手に入りそうに感じますが実際はそうではありません。
薪用木材を手に入れるためには、必要な人脈を作り、必要なタイミングですぐに動けるように準備をしておくことが重要です。
薪用木材の入手における現状
次は薪用の木材の入手の現状を理解します。
薪用木材収集についての現状を知る
今現在、薪用木材は入手が難しくなってきています。
それは無料で手に入れる場合もですが、原木を購入する場合も同じです。
それではなぜ薪用原木の入手が難しくなってきているのか、その理由を挙げてみます。
物価高
近年の円安に伴う影響で、物価高が続いています。
その結果、薪用原木についても高騰しました。
私の住む北部九州では原木が軽トラ1台分で10,000円〜、乾燥した割薪であれば30,000円〜といったところでしょうか。
燃料や資材も高騰しており、それに伴って薪、薪用原木についても価格が高騰しています。
林業従事者の高齢化、跡継ぎ不足問題
広葉樹を伐採し薪に加工できる事業者さんが減ってきています。
林業に従事する方の高齢化、跡継ぎ不足により薪となる原木を切り倒し搬出することができる方が減っています。
結果的に薪の供給量が減っています。
暮らし方の変化、多様化
競争率の話です。
物価高や林業従事者の減少などにより薪や薪用原木が減っている状況に対して、薪を求める人の数は増えています。
それには2020年以降のコロナ禍が大きな影響を与えています。
できるだけ都心に近く、家は狭くても良いから交通に便利な場所で暮らすほうが良いとされていた価値観から、交通は多少不便でも、自分のやりたいように暮らそうと考える人の割合が増えてきました。
そうすると、新築時に薪ストーブを導入したり中古の物件を購入してリノベーションして薪ストーブを導入したりという方が増加しました。
実際私の家の近所でも新築のお宅で薪ストーブが導入されているケースを良く見かけます。
そういった結果、少ない供給に対して需要が多くなり、さらに薪や薪用木材の入手が難しくなりました。
キャンプブーム
キャンプブームは一段落しましたが、キャンプブームが薪市場に与えた影響は少なくありませんでしたし、今でもその影響は続いていると考えます。
キャンパーの薪の使用量は薪ストーブユーザーの使用量に比べて格段に少ないので、薪ストーブユーザーと競合することは少ないと思っています。
ただ、キャンプユーザーは使用頻度が低く、使用量も少ないので、多少単価が高くても購入をします。
例えば近所のホームセンターなどでは、薪が一束1,000円近くで売られていたりします。
薪ストーブであれば1回の立ち上げに使う程度の量ですので、この単価は高すぎます。
ですが、売る側としてはキャンプに使おうが薪ストーブに使おうが関係ありませんから、高く買ってくれるユーザーの価格帯に合わせにいきます。
その結果、薪や薪用原木の価格が上がりました。
木材が廃棄物から商品へ
暮らし方の変化で薪ストーブユーザーが増えたこと、キャンプブームで薪が高値でも売れるようになったことなどを受けて、これまでは捨てるかチップ用として処理をしていた薪となりうる木材が商品になり始めました。
少し山林の多い田舎へ車を走らせるとロードサイドに薪小屋を立てて薪を販売している光景をよく目にするようになりました。
これまでお金をかけて処分をしていた原木が売れることに気付き、商品として取り扱うようになったのです。
実際私のところにも木を切ったから持って行くと何度か声を掛けてくれていた方も、ここ数年の薪需要を受けて薪の販売を始めました。

薪にするには設備と時間と手間が必要
薪となる原木から実際に薪を作るには、場所、道具、時間、スキルなど様々な要素が必要になってきます。
適切な長さに玉切りをし、切られた玉を薪にするために割らなければいけません。
斧で割るにせよ薪割り機で割るにせよ道具が必要となります。
玉切り前の原木を積んでおく場所、切った玉を積んでおく場所、割った薪を積んでおく場所など、原木を薪に変えるには広い場所が必要です。
また、原木から薪を作るには体力と時間をを使います。
軽トラ1杯分程度の薪を作るにしても原木からですと慣れた方でも半日以上はかかると思います。
素人が行えば3日以上かかるでしょう。
薪用の原木から薪をつくるのには道具や手間や時間、つまりコストがかかるのです。
これまではその手間と割にあわないので捨てていた
これまで(特に2020年に始まったコロナ禍以前)は薪需要もそれほど多くなく、雑木林や開発で伐採された木々は産廃としてお金を払って処分をしたり、チップとして引き取ってもらったりなどがほとんどでした。
それは、薪にするコストを考えたらお金を払ってでも処理をしてしまったほうがメリットが大きかったからです。
今は薪にするシーンが出てきている。
2025年の現在では、薪需要が拡大しこれまで捨てていた原木などを薪にする業者が増えてきました。
無料で引き取りたいという一般人が増えたことはもとより、有料でも引き取りたいという薪販売業者が増えたからです。
また、伐採した業者自身が簡易な薪販売を始めるケースもあります。
薪集めに有利な人、状況
これまで薪となる原木の収集が難しくなってきているというお話をしました。
それでも考え方次第で薪用原木の収集を有利に進めることができます。
ライフスタイル、暮らし方の話
基本的に、何でも自分で考えて自分で決めて自分で行動ができる人が薪集めには有利です。
言葉にするのが難しいのですが、良い意味で世間一般で語られる『こうあるべきだ』や『こうしたほうがよい』を疑い、自身で試行錯誤を繰り返し、自分なりの正解を見つけていく方が薪集めにも向いていると思います。
尖った暮らし方をすることとはまた少し意味が違ってきます。
どうしたら効率的にできるか、どうしたら便利になるか、どうしたら面白くなるかを自分で考えて行動に移せるかどうかということに近いかもしれません。
居住地域の話
薪集めはどこに住むかが非常に重要です。
住む ≒ 薪を調達、消費する場所 だと思って貰えれば良いと思います。
では薪を効率的に集めるにはどのような場所に住めば良いのでしょうか。
薪用原木を集めるのに向いている場所
地方都市近郊の郊外
私のパターンです。
地方都市の近郊は薪となる原木が最も手に入りやすい地域だと感じています。
理由は
大規模な伐採を伴う開発が行われやすい
環境整備を目的とした剪定や伐採が行われやすい
などが挙げられます。
自然が残り人が多く暮らしているということは、必要な開発や剪定が多く発生するというシンプルな理由です。

山林、里山の近郊
所謂、『田舎』と表現されるエリアです。
田舎では薪用原木となりうる雑木に溢れています。
ですが圧倒的にその雑木を伐倒し搬出する労働力が足りていません。
もし山林の近郊や里山に住み薪用原木を手に入れたいと思うのであれば、伐倒の技術を身に着けたり、搬出の道具を揃えるなどが必要になるでしょう。
薪用原木を集めるのに向いていない場所
薪用原木を集めるのに向いていない場所です。
都市圏
これは首都圏のみならず、地方都市の都市圏についても同様です。
お金で解決できる要素もあるかと思いますが、都市圏では地価が高く広い土地を確保することが難しくなります。
広い土地を確保することが難しくなると、薪用の原木を回収し薪へ加工することが難しくなります。
首都圏近郊の郊外
首都圏へ通勤できる郊外エリアだと思ってください。
埼玉、千葉、神奈川、などの郊外エリアは薪集めの激戦区です。
このエリアは東京の中心部で働いている方も少なくなく、安定した収入のある方が郊外に薪ストーブ付きの住宅を建てるケースが多くあります。
首都圏近郊の住宅街エリアは既に大掛かりな開発が一段落しているケースがほとんどなので、薪用原木が大量に発生することは稀です。
河川維持のための雑木、灌木の伐採や公園や街路樹の剪定、伐採が主な薪用原木の発生するシーンになると思います。
当然供給量としては非常に少なく、薪ストーブユーザーがとても多い地域になりますので薪用原木入手の競争率が非常に高くなります。
仕事の話
薪ストーブをご自宅で使っていて、主に薪を集める役割の人がどのような仕事をしているかは非常に重要です。
最近最も感じることは、そこそこの田舎、あるいは郊外で地域に根ざした仕事をしているような方が最も有利だなと感じます。
具体的に言えば、建設事業者や小売などの商売をしている方、農業をしている方も有利だなと感じます。
こういった方々が薪集めに有利な点としては
時間を自身でコントロールできる
自営業などは自身で時間をコントロールできる場合が多く、薪用原木が発生した際にすぐに動ける場合が多く、そういった方へは薪用原木の情報が集まる傾向にあります。
地域の伐採情報が入ってくる
仕事や近隣との付き合いで薪用原木の情報に触れる機会が多くあります。
今度どこどこで大掛かりな伐採があるよ、どこどこのお寺の木を切るらしいよといったお話です。
そういったお話が出た際に頂けないかとお話をしておくと薪用原木が容易に集まります。
会社勤めはどうか
会社勤めの方は基本的に薪ストーブの暮らしには向かないと思います。
補助の暖房て使う場合や、年に数回焚くといった使い方であれば全く問題は無いと思いますが、メインの暖房、あるいは薪ストーブだけで暮らすという方法は会社勤めの方がメインに薪仕事を担う場合、難しいのではと感じます。
理由はいくつかあります。
薪用原木は大抵誰かの仕事によって発生します。
誰かの仕事ということは、おおよそ平日です。
薪用原木が発生するのは平日なのです。
平日に発生した原木は業者さんがその日の内か翌日、遅くとも週末前には処理をしてしまいますから平日に回収をすることが求められます。
会社勤めの場合、この平日に薪用原木を回収するということがとても難しいのです。

住居、土地の話
薪集めを円滑に進めるためには土地と住居が非常に重要となります。
土地の広さ
まずは土地の広さです。薪集めを円滑に進めるためには広い土地が必要です。
原木を積んだトラックが進入できること。
進入したトラックから原木を下ろす広さがあること。
下ろした原木をしばらく積んでおくことができること。
などが求められます。
具体的には薪場として使える場所が200坪程度あれば十分かなと思います。
またこの薪場は住居と隣接していることが理想です。
日々の暮らしの中での隙間時間で薪仕事をできるかどうかは、薪をスムーズに準備できるかに大きく影響をします。
自宅から薪場までが離れている場合、隙間時間を活用しての薪仕事が難しくなります。
薪用原木の搬入のしやすさ
薪場として使える敷地への進入のしやすさです。
最低でも6m道路と6m以上接道している(車が通ることができる)ことが理想です。
6m道路と6m程度接道していれば、4トンのトラックが進入することができます。
薪用原木の回収は “自身で回収する” “誰かに持ってきてもらう” の2パターンです。
自身で回収する場合はトラックをレンタルすることになると思います。
誰かに持ってきてもらう場合は業者さんが使ってるトラックで持ってきてもらうことになると思いますが、伐採に関わる業者さんが使っているトラックが2〜4トンのユニック車が多いので、そのトラックが入ってこれるか、敷地内へスムーズに原木を下ろすことができるかがとても重要になってくるのです。

使用量の話
一冬にどの程度薪を使用するのかということです。
薪ストーブの燃費も大いに影響します。
当然ですがストーブの燃費が良いほうが薪仕事の量が減ります。
ただこの薪ストーブで使う薪の使用量を計測するのはとても難しいことなのです。
薪の火力の話
杉や檜などの針葉樹、広葉樹であってもセンダンや楠などは比重が軽く、すぐに燃え尽きてしまいます。
逆に樫やクヌギといった樹種は比重が重く、いつまでも燃えています。
同じ1立米の薪でも樹種によって使用量が変わってくるということです。
もちろん樫やクヌギばかりを集められると良いのですが、なかなかそうもいきません。

副暖房の話
薪ストーブはコントロールが難しい暖房です。
少し冷えるな程度の日に薪ストーブを焚くと家中が夏になってしまいます。
とは言っても寒い中暖房なしで過ごすことはつらいので別の暖房を考えなければなりません。
薪ストーブを使っている方におすすめの副暖房は、対流式の石油ストーブです。
薪ストーブを入れている家は吹き抜けがあったり広いリビングがあったりすると思います。
真冬にこの対流式のストーブだけでは力不足なのですが、秋口や春先の少し冷えるなという日にはこの対流式の石油ストーブの
室温が上がる速さ
消した後の室温が下がる速さ
力不足程度の暖房性能
がとても使い勝手が良いのです。

コミュニケーションの話
薪集めに最も重要なのはコミュニケーションです。
もう少し踏み込むと、利他的な精神を持ったコミュニケーションができるかどうかが重要です。
「原木必要ならあげるよ。今度持ってくるよ」と言われるために何ができるかを考えます。
地域の草刈りや維持活動には積極的に参加します。
自治会の役や学校のPTA役員などは積極的に引き受けます。
そういったコミュニケーションを心がけ、薪用原木を必要としていることを周囲へ伝えておけば自然と原木が集まってきます。
「あの人のためならなにかしてあげよう」と思ってもらえるようになることが大切です。
収集の対応力が薪集めに与える影響
上で述べたように「あの人のためならなにかしてあげよう」と同じくらい、「あの人ならもらってくれる」と思ってもらえることが重要です。
薪の火力の項目で比重の話をしました。
比重や、さらには玉切りのしやすさ、割りやすさなどを考えると直径25cm〜45cm程度の樫やクヌギ、ナラの木といった堅木の幹部分が最も薪に適しています。
ですがそのような木が手に入ることは非常に稀です。
そこで大事になってくるのが、どのような木でも薪にすることができる。
薪に出来なくても自身で処理をすることができるかどうかです。
直径50cmを超える大木の幹部分、親指程度の枝部分、又や節部分、センダンやモチノキといった軽い広葉樹、杉やカイヅカイブキなどの針葉樹なども断らず受け入れることができれば、薪はどんどん集まってくるようになります。
私は具体的に受け入れられないものとして以下を伝えています。
・直径1mを超える幹部分 ⇒ チェンソーが届かないので
・キョウチクトウ ⇒ 薪に出来ないし処分できないので
・松 ⇒ 薪に適さず且つ大量に発生しがちなので
・枝葉 ⇒ 葉はどうにもならないので
薪用原木を譲ってくれる方に上記を面と向かって伝えるのはあまり良いコミュニケーションではないので、持ってきてくれた際や、何気ないお話をする中で実はこういうのはもらえないんですよね〜と伝えるのが良いと思います。
薪へのこだわりの話
針葉樹、広葉樹の話
薪ストーブのコミュニティに入っていると「この樹種は何ですが」「この樹種は薪ストーブに使えますか」「針葉樹は燃やせますか」などの話題で盛り上がります。
特に針葉樹を薪ストーブで燃やせるかどうかの議論は尽きません。
結論を言えばどんな薪ストーブでも針葉樹を焚くことはできます。
針葉樹を1本焚いたからと言ってストーブが壊れることはありません。
ですが、針葉樹ばかりを燃やし続けることは場合によっては不具合が発生することもあると思います。
具体的な不具合としては、燃焼温度が上がりすぎたことによるストーブの破断や亀裂、煤の発生による煙突の詰まり(ドラフトの低下、場合によっては煙道火災の危険性も)などです。
針葉樹は広葉樹と混ぜて焚くと良いでしょう。
針葉樹だけを焚くと温度が上がりすぎますから、温度が上がりすぎないよう気をつけながら焚べると良いと思います。

針葉樹は外ストーブや外調理に使っても良いですね。
扇型の薪にこだわらない
薪と言えば棒状で扇形になっているものを想像するかと思います。
長さが揃えられた扇型の薪が薪棚に収まっている姿は見ていてとても美しいものです。
ですが扇型の薪にこだわりすぎると薪集めがなかなか進まなくなります。
切って割って扇形になる薪用原木はそれほど多くないからです。
薪へのこだわり:枝材
薪集めをしていると枝材も多く手に入ります。
この枝を嫌がらずに受け入れてきちんと薪にできるかどうかは、薪用原木の入手に大きな影響を与えます。
枝材も嫌がらずに受け入れるようにしましょう。
枝材は薪へ加工し同じ体積分を薪棚へ収めるのに体感3倍くらいは時間がかかるように思います。
枝材は手首以上の太さがあるものであれば通常の薪と同様に燃やして問題ありません。
ただ枝薪は通常の薪に比べて乾燥に時間がかかるので、燃やす際はしっかり乾燥しているかを確認してください。
手首より細い枝薪は注意が必要です。
一度に枝薪を大量にストーブへ入れすぎると炉内が一気に高温になります。
針葉樹のみを燃やすよりも高温になる場合もあります。
手首より細い枝薪は、熾火からの立ち上げに便利です。
熾の上に枝巻きを並べ、その上に通常薪を乗せれば数分で炎が立ち上がります。
枝薪には枝薪の良さがありますので、ぜひ良い使い方を見つけてみてください。
薪へのこだわり:コロ薪
薪作りをしているとどうしても出るのがコロ薪。
コロ薪とは、
通常の薪棚に収める薪にする長さには足りないもの
薪割りが出来ない箇所のためぶつ切りにしたもの
です。
所謂「薪」の形をしていないのでコロ薪を保管をしている状態を見た人は、なぜこんな木の塊をこんなに積み上げているの?と疑問に思うでしょう。
このコロ薪を上手に保管できるかどうかで薪集めがうまくいくかが変わってきます。
コロ薪の保管の話
コロ薪が避けられがちな最も大きな理由が保管場所を取ることです。
コロ薪は一般的な薪に比べて倍程度の保管場所を必要とするように思います。これはあくまで体感なのでもう少しきちんと数値化したいところではあります。
またコロ薪は通常の薪棚では保管をすることができません。崩れ落ちてくるからです。
コロ薪にはコロ薪専用の、壁がある薪棚が必要になります。
コロ薪の薪棚は通常の薪棚に比べて高さを出すことができません。
せいぜい高くて130〜150cm程度かと思います。
コロ薪の保管には単管パイプとわいやーメッシュの組み合わせでかごを作るのがおすすめです。
コロ薪を使いやすいストーブの話
コロ薪が避けられがちな理由の2つ目がストーブの炉内に収めにくいという点が上げられます。
コロ薪の保管にスペースをとるのと同様に炉内に薪を収めたときにも他の薪に比べて収まりが悪く、通常薪であれば2,3本薪を追加することができる場合でも、コロ薪ではひとつしか炉内に入れられないといったこともあります。
炉内へ入れる個数が少ないということは、温度調節がしずらくなったり、薪を投入する回数が増えたりすることになります。
このコロ薪の弊害を減らすためには、炉内が広いストーブを選ぶということが重要です。
炉内が広い分コロ薪を上手に焚くことができるようになり、結果としてコロ薪を避けることが減り、薪集めがしやすくなるということです。

廃材の薪利用について
薪材として、建築資材などの廃材を利用するケースがあります。
廃材の薪利用について考えてみます。
メインの薪としての利用は期待できない
結論としては、デメリットや薪として使うには不都合が多いので廃材をメインの薪材として利用することは難しいと考えます。
逆に言えば下記に上げる点を解決できるのであれば、廃材をメイン利用しても問題はないかと思います。
継続的な入手が難しい
薪用原木も同様ですが、廃材を継続的に薪として使う量手に入れようと考えるとなかなかに難しいものです。
建設会社や大工さんの知り合いがいる、あるいは自身がそのような仕事をしている場合は廃材が潤沢に手に入ると思いますが、そういう状況は珍しいと思います。
廃材を継続的に手に入れる努力をするのであれば、薪用原木を継続的に手に入れるよう努力をしたほうが効率的だと考えます。
期待する燃焼を得にくい
ここで言う「期待する燃焼」とは、広葉樹で作った通常サイズの薪を適切な期間乾燥させたものの燃え方を指します。
燻らず、温度が上がりすぎず、煙が出すぎず、時間をかけて燃えるイメージです。
廃材の場合は強制乾燥をさせた針葉樹が多いと思いますので、一気に炉内が高温になってしまうケースがあります。
反面、高温を抑えようと投入量を減らすと温度が上がらず暖房として機能しないということになり、ちょうどよい室温を実現するための燃焼を得にくいのです。
ただ、廃材にもいろいろあり90cmの角材や広葉樹を用いた柱の廃材などはある程度薪としての活用が期待できると思います。
私の知り合いに廃材のみで焚いてる方がいますが、その方は建築士でご自身でも施工を行うため、廃材が潤沢に発生するという環境です。
一般の方は廃材のみで期待する燃焼を得るのは難しいでしょう。
保管が難しい
コロ薪と同様に廃材はサイズが揃っていないことが多く、保管に難儀します。
薪棚であれば最大2m程度の高さまで積めますが、コロ薪や廃材は130〜150cm程度しか積めず、保管の効率が悪くなってしまいます。
針葉樹、強制乾燥が多い
針葉樹且つ強制乾燥した木材が多いのも廃材の特徴です。
そういった材は非常によく燃えるのでストーブの温度管理が難しくなります。
釘や金具の混入
廃材には釘や金具が混入していることが多くあります。
これは燃やす分には全く影響ありません。
影響があるのは燃やす前と燃やした後です。
燃やす前の炉内への投入時に予期せぬ怪我をしたり、燃やした後の灰の処理の際に釘が混ざってしまい都合が悪いなどの影響が出てきます。
防蟻剤、防腐剤の使用
最も避けたいのは防蟻剤、防腐剤が施された廃材です。
浸透系の塗料が多少塗られている程度であればそれほど気にする必要は無いとは思いますが、塗膜系の塗料がしっかりと塗られた材や、屋外用としてしっかりと防腐剤を浸透させた材などは燃やすと有毒なガスを発生させると言われています。
また、そういった材を燃やした際に出る煙には油分が含まれており、その油分が煙道に溜まることで煙突火災を引き起こす可能性があります。
またそういった材を燃やした煙から出る物質が煙道に付着すると通常の煙突掃除では除去出来ない可能性も出てきます。
合板や集成材なども接着剤を含むため、上記の理由と同様に避けるべきだと考えます。
焚付程度なら使える場合が多い
廃材はむしろ焚付にはうってつけだと思っています。
DIYで余ったツーバイ材やなどを細かく割って焚付に使うと着火しやすくよく燃えます。
また着火時は煙が出やすいのですが、よく乾燥した廃材の場合はその煙も出にくくなります。
無垢の廃材を焚き付けに使うのはおすすめです。
具体的な薪集めの例
ここからは具体的にどのような方法で薪を集めていくのかについて書いていきます。
薪の無償配布について
地域によっては薪材を無償で配布していることがあります。
森林管理組合やダム管理事務所、河川管理事務所、公園管理事務所、及びそれらを管轄する自治体が行っているケースが多いです。
稀に便利屋や造園業者、産廃処分業者など民間の事業者が無償で配布をしているケースもあります。
そういった無償配布を見つける方法は主に2つです。
インターネットで探す
例えば千葉県であれば「千葉県 薪 配布」であったり「千葉県 木材 無償」であったりのキーワードで探すと良いでしょう。
また自身の最寄りのダム管理事務所や河川管理事務所、森林管理組合などのホームページを見に行くのも直接的で良いと思います。
地元の情報誌で探す
私は何度か地元の情報誌で薪材配布の情報を得ています。
自治体が発行する広報誌や地元の商工会が発行している情報誌です。
こういった情報誌に公園や河川で伐採した樹木や河川やダムにて引き上げた流木を配布しているといった情報が掲載されることがあります。
ジモティー、ヤフオク経由
現代において最も手軽で確実な方法です。
検索キーワード
ジモティやヤフオクなどのネットサービスで探す場合は「薪」の他に「伐採木」「廃材」「丸太」「剪定くず」「原木」などのキーワードで探します。
「薪」というのはあくまで薪ストーブユーザー目線での単語です。
木を切って早く捨てたい、誰か持っていってほしいと思っている人が使うキーワードで探してみると良いでしょう。
私はかつて「伐採」のキーワードで引っかかった、クヌギ林を自由に伐採して良いですよというジモティの投稿を見たことがあります。
ウォッチの仕方
ヤフオクはオークション形式ですがジモティは早いもの勝ちであることが多いです。
狙っているキーワードをメールや通知でお知らせが来るように設定しておくのが良いと思います。
個人的には土曜、日曜の夜に良い案件がジモティに出るケースが多いように思います。
土日で作業した人が夜に投稿するといった状況かと推測しています。
連絡の仕方
ヤフオクは入札をすればよいのですが、ジモティの場合は少しコツがあるように思います。
私は余った薪材をジモティで配布している立場でもあるのですが、問い合わせをしてきたユーザーに対して
すぐに持っていってくれるか
連絡が丁寧か
の2点を重視しています。
こちらから「いつ頃回収できそうですか」との問に対して1週間以上先の答えが返って来た場合は別の方を優先することもあります。
フットワークが軽い方は人柄が良いケースが多いというのが経験上あります。
連絡が丁寧かと言うのは当たり前のことなのですが、やりとりの文面から未来にトラブルの発生を想像させるケースもあります。
そういった場合は理由をつけて途中でお断りをすることもあります。
自宅であったりヤードであったり所有林であったり、自身の所有地に対して引き取りに来てもらう人が常識的な考えを持っていない方であった場合、単純にリスクになるからです。
知り合い経由
知り合い経由で薪材が手に入るようになると、薪仕事が一気に捗ります。
知り合い経由で薪原木を手に入れる方法について見ていきます。
伝え方
自身が薪をストックしている状況を見てもらうことが重要だと考えています。
ここでの「見てもらう」は「うちに薪棚があって薪を積んでいるので見に来てください」と直接伝えることではありません。
薪を積んでいる場所(主には自宅)にを訪れた知人と話をする中で薪を使っていることを紹介します。
そうすると知人から「今度木を切る予定がある」であったり「切った木を持て余している人がいる」などの情報を得ることができます。
ポイントとしては便利に使われる存在になることです。
木を処理する際にこの人に声をかければうまくいく、と思われるようになることが重要です。
知り合い経由での薪入手のコツ
この記事で最も大切なことかもしれませんが、知り合い経由で薪を入手する最も重要なコツは奉仕の心を持つことです。
自治体の活動や場合によってはお子さんの学校の活動、職場での活動などの積極的に参加をしまずは与える立場になることが最も重要であると考えます。
見かけた現場での声掛け
知り合いではなく、例えば車やバイクでの移動中に木が切られている現場であったり伐採木が積まれている現場を見かけた際のコミュニケーションについてです。
声の掛け方
公園や河原などの共有地であれば自由に出入りすることができると思いますが、私有地に断り無く立ち入り事は絶対にいけません。
伐採作業を行っている現場や伐採木が積まれている現場は雑然とした空き地や林であることが多いので立ち入って様子を伺いたくなることもあると思いますが、絶対に勝手に入ってはいけません。
公園や共有地であれば伐採作業を行っている方に対して「切った木はどうされるんですか?」と聞いてみると良いと思います。
私有地で伐採を行っている方に対しては、作業されている方々が現場から出てこられた際にお声掛けしてみるのが良いと思います。
大前提として作業をされている方が迷惑にならないように、危険を感じさせないタイミングでのお声掛けが重要です。
当たり前ですがチェンソーを振り回して伐採されている最中や重機を動かしている最中などは最もいけません。
昼間の休憩中もご迷惑になるケースが多いので、一日の終りで作業がスローダウンしている16時〜17時頃が最も良いタイミングかなと思います。
見かけた現場からの薪入手のコツ
現場からの薪原木を回収するコツは「相手の都合に合わせること」です。
相手は切った木をお金をかけて処分する予定だったところ、声をかけられたので受け渡すことにしたという状況です。
作業されている方の目線で考えると、お金をかけて切った木を処分することのメリットは処分業者が自身のタイミングに合わせてくれることです。
捨てたいときに捨てられるということです。
こういった状況の方から薪材を入手するためには、相手の状況に極力合わせて回収を進めることが重要です。
何日に切って何日に処分しに行く予定なのでその時なら良いよ、と言われるケースが多いのでそのタイミングに受け取りに行けるようスケジュールを調整します。

↑現場作業してた方に声をかけたら案内して頂いた現場。
筆者が実際に薪を手に入れた経路と金額感
では実際に筆者が薪原木を入手した方法とその結果、かかったコストについて紹介します。
薪材無償配布
まだ薪の集め方を全く知らなかった頃は薪の無償配布情報を探していました。
私は地方都市郊外に住んでいるので、居住している県の隣3県あたりの薪無償配布情報を探しました。
結果的にはとある事業者さんから譲り受けられることになり、2tトラックを借りて引き上げに行きました。
結果
結果としては針葉樹の節や股部分ばかりで、斧で割って薪にするような部位は手に入れることが出来ませんでした。
こういう薪の無償配布では、原木として利用価値のある部分は売却や別用途に利用している場合が多いので、配布されるものは利用価値の低い節や枝、股部分ばかりとなることが多いです。
この時は2tトラックのレンタル費、高速道路往復で合計2万円程度かかりました。
結果として得られたのは針葉樹の枝や節、股部分でした。
細かくチェンソーで刻んで薪として活用しましたが、量としても少なく軽トラ1台分あるかないかといったもので2tトラックで行く必要はありませんでした。
非常に残念な結果になってしまったと感じたことを覚えています。

ヤフオクでの購入
薪の無償配布に2,3回赴き、薪が無償で配布されるとはどういうことはを学んだ後は、無償だけではなく極力低コストで薪用原木を手に入れることも視野に入れ始めました。
その時に出会ったのがヤフオクでの原木購入です。
この時は写真に原木の様子が出ていたこと、出品者の方が林業関連のアイテムを多く取り扱っていたこともあり多少安心をして購入に踏み切ることができました。
結果
このときも2tトラックをレンタルし、高速道路を使って現地へ向かいました。
現地では出品者の方が重機を使ってトラックへ原木を積んでくれたので一切苦労をすることはありませんでした。
コストとしては2tトラックのレンタル、高速道路、原木費(5,000円)で合計25,000円程度でした。
内容としては玉切りをして斧で割るような原木を2t弱手に入れることが出来たのでとても助かりました。
このヤフオクでの入手は同じ出品者の方から3度お分け頂くことができ、75,000円で約6t程度の原木を手に入れることができました。
雑木でしたが広葉樹でしたので、薪としては十分に使えるものでした。

ジモティでの無償譲渡
ジモティでの無償譲渡です。
ジモティで薪材の回収を探していると、自宅の近所で大量に雑木林を伐採していて伐採木を配布するという情報を見つけました。
見つけたのは仕事中でしたが、近所でしたので仕事終わりに現場を見に行き情報を発信されていた方とお話をしました。
翌日有給を取り、トラックをレンタルして回収をしました。
結果
トラックレンタル費約15,000円で2年分近くの原木を回収することができました。
作業は述べ2日〜3日程度かかりました。
1日はトラックをレンタルして一気に運び、その他は私が所有している軽バンを使用しました。
このときのジモティでの薪回収がその後の薪集めにとても良い影響をもたらしたと感じています。
2年分のストックがあるので、薪回収の効率のことを考えられるようになったからです。
原木情報は一度きりの場合が多いので情報が出たら積極的に頂くよう動くのが望ましいのですが、場所があまりに遠かったり、原木の量が少なかったり、危険が伴う現場だったり、コストがかかったりなどの理由から、回収の効率が悪い場合は本来は見送りたいものです。
原木のストックがあると、効率の悪い薪情報を避け回収効率の良い情報を取捨選択できるようになります。
そうすると薪仕事へ掛ける時間も減り、且つ効率的に薪が集まるという良いサイクルになります。

家族、親戚からの譲渡
これは薪ストーブを使い始めた初期の頃の話です。
私は離れて暮らしている父母がみかん農家を営んでおりまして、毎年みかんの木を剪定した際には多くの伐採木が出ます。
その伐採木を回収してきました。
結果
自宅の軽バンを使用し、高速を片道3時間かけて回収へ赴きました。
みかんの木を350kg回収できたのですが効率が良いとは言えませんでした。
ですがこういう場合は薪回収という目的以外にも、普段離れて暮らす家族とのコミュニケーションも大切な目的の一つだったりするかと思います。
薪回収だけでは効率が悪いような気もしますが、もしまた父母から声をかけて頂いたら一晩泊まる予定を作って子を連れて回収に赴きたいと思います。

紐で束ねててくれました。ありがたい。
知人からの声掛け
私が薪を集め始めたことを知った知人が、廃棄するような原木に出会った際に声を掛けてくれます。
地元の古い友人であったり、地域の方であったり、子の学校関連の方であったりなど。
そういった方々から頂く薪用原木の話です。
結果
出向いて回収をする場合、持ってきてもらう場合とがあるのですがいずれも回収効率は良いと思います。
出向く場合は近所であることが多いこと、私が欲しい薪原木がどのようなものかを理解してくれているので廃棄する割合が低くなります。
ケースによって様々ですが、私が留守の間に持ってきてくれていたり仕事終わりに現場へ出向いて回収したりと普段の生活のリズムを崩さずに原木を入手できるのが魅力です。
通りかかった人からの声掛け
我が家はログハウスで、三角屋根に薪ストーブの煙突が付いています。
この外観を見て、通りがかった造園事業者さんが伐採木いりませんかと声を掛けて来てくれたことがありました。
結果
軽トラで何度か運び込んでいただき、0.5シーズン分程度の薪をつくることができました。
原木回収にかかるコストはゼロでした。
この方とは今でも関係が続いています。

筆者が継続的に薪を手に入れている状況について
ここでは私が現在継続的に薪を入手している状況について詳しく書いていきます。
ジモティ情報
現在はジモティを使った薪集めはしていません。
いくつか理由があるのですが、やはり回収効率の悪さです。
よほど近所で大量の原木が出たなどであれば検討をする可能性はありますが、そうでも無い限りはジモティを利用した薪集めは行いません。
回収効率が悪くなったことには、薪需要の増加があると思います。
これまでは原木をどのように廃棄しようか考えていた方々がジモティへ原木情報を流していたのですが、最近では伐採現場を見かけると薪を必要としている人が声をかけて回収をしてしまうからだと思います。
また、コロナ禍でのキャンプブームによって薪需要が増加しました。
キャンプで使われる薪は同じ薪なのですが、薪ストーブ向けと比べて高単価で取引されます。
その結果、ジモティに出される薪情報は極端に減り、出ている情報は有料のものか小規模な個人宅の庭木の剪定クズといった状況です。
そのような理由から現在私自身はジモティで積極的な薪集めは行っていません。

知人からの譲渡
これが現在は主要な薪用原木の入手経路です。
造園業者が3名、伐採業者が1名です。
合計4名の方が代わる代わる自宅の敷地に原木を搬入してくれます。
きっかけは様々でした。
近所の小学校の木を大規模に伐採している方に声をかけたこと、まだ薪用原木の競争率が低かった頃にジモティ経由でつながった方、幼なじみの元同僚、たまたか通りかかった造園業者の方々などです。
彼らとは薪原木の関係だけではなく、同級生の父だったり、同じ趣味を持っていたりと共通の話題がいくつかありあます。
なので近所に来た際には原木を届けるといった理由ではなくても寄ってもらってコーヒーを飲んだりしています。
その会話の中から「今度木を切るけど持ってこようか?」という話を頂けるのです。
ヤフオクでの購入
ヤフオクでの購入は継続していません。
薪用原木が今は潤沢に手に入るからです。
ですがヤフオクはジモティに比べて良い情報が流れている印象があります。有料のものでもジモティに比べて格安のものが多いと感じます。
また原木が足りなくなることがあったらヤフオクで原木情報を見つけて購入することになると思います。
薪集め仲間からの薪情報
年に1度か2度声がかかります。
薪回収の現場で一緒になった方なのですが、その方お一人で手に負えない現場が出た際に声をかけてくれます。
私もつながりを失いたくないのでお声掛けを頂いたらできるだけ現場に赴いて回収をするようにしています。
薪用原木の回収においてつながりを失うことは最も避けたいことです
伐採現場での声掛け
引き続き伐採現場では声掛けをしています。
以前は少しでも木を切っている人を見つけたら手当たり次第にという感じでしたが、最近は近所をバイクでうろうろしながら、個人事業主に近いような業者が伐採をしている現場に声をかけるようにしています。
回収効率が良い現場であることも声をかけるか否かの判断基準になっています。
現在は自宅から車で15分以内且つ、車を横付け出来そうな現場に限って声をかけさせてもらってるという感じです。
薪用木材の入手の完全無償化について
薪用木材入手の完全無償化をすることはできるのでしょうか。
結論から言うと薪用原木の完全無償化は難しいと考えます。
現代の日本の暮らしを考えた際には薪用木材の入手を完全に無償化することは不可能だと考えます。
どういうことか深堀りをしてみます。

薪材を完全無償化できるのか
うちは現在薪用の木材は自宅に届けられるもので完結しています。
自宅分だけでは余るので、保管効率の悪い端材などはジモティやヤフオクなどで薪を必要としている方へ提供をしています。
それでも薪用木材を手に入れるにはコストが発生します。
具体的なコストについて考えてみます。
持ってきてくれる
もってきて頂く場合には定期的にお礼をします。
お酒であったりお菓子であったり、無難な品物ではありますが感謝の気持ちを伝えることが大切だと考えているからです。
原木を持ち込んでくれる方は全員、廃棄するコストが浮くわけなのでお礼は不要だと言ってくれるのですがそれでもお礼をするようにはしています。
回収に行く
薪用原木自体が無料であっても回収に行く場合には、ガソリン代や場合によってはレンタカー代、高速代が発生することもあります。
もちろん譲ってくれた方へのお礼も必要です。
道具にかかるコストなど
チェンソー、斧などの薪仕事道具、ガソリンやチェンソーオイル、ソーチェーンなどの消耗品など。
また薪棚を作るコスト(お金・時間)も必要です。
一度繋がった方からまた原木情報をいただくために気をつけること
原木を頂く機会に恵まれたら、できるだけその方から継続して原木を譲って頂ける状態を作ることが重要です。
薪ストーブで使用をする薪を作る薪仕事において「薪となる原木を手に入れる」というのは最も重要なプロセスです。
また時間も労力もかかります。
一度譲って頂いた方から再度頂けるように関係を構築することは、今後の薪仕事を効率的に進めるうえでとても大切なことです。
では一度薪を譲ってくれた方とその後も繋がり続けるためにどうするのかを考えます。
頂いているという気持ち
まず最も重要なことがこの「原木を頂いている」という気持ちだと思います。
もちろん譲ってくれる方は、そうすることで処分費が抑えられる、処理が簡単にできるなどのメリットがあることは事実だと思います。
ですがそういうことはあまり関係なく、こちら側としては本来お金をかけて手に入れるべきものを譲ってもらっているわけなので感謝をするべきです。
私もたまにジモティで手に負えなくなった原木を放出することがあるのですが、とても感謝をしてくれる方と「もらってあげてる」といった態度の方がいらっしゃいます。
譲る方としては誰に譲ったとしても「不要な木を譲り、なくなった」という結果は変わらないのですが、その後の気持ちが全く違いますよね。
気持ちよく取引が出来た方にはまた声をかけたくなります。

タイミングをあわせる
この記事の中で何度も書きましたが、原木を譲ってくれる方は「すぐに処分をしたい」方がほとんとです。
本来であれば「すぐに処分をする」ために費用を払って処分をしています。
原木が出たという情報に対してすぐに回収をすることができなければ、「であれば費用かけて処分するか」ということになります。
これはシンプルな話で、原木を処分したい方もその場に長く原木を置いたままにしておけないケースが多いからです。
なので、原木が出たらすぐに回収できるようにしておく必要があるのです。
伐採現場にしろ、剪定現場にしろその場へ長く原木を置いておくことができないケースがほとんどです。
お礼をする
これも何度も書いたことですが、譲ってくれたらお礼をしましょう。
始めての方であればシャトレーゼなどで焼き菓子のセットを、お酒を飲む方だと知っていればビールを渡しておけばとりあえず間違いはありません。
また、現場で作業をされているところへ伺う際は冷たい飲み物をもっていくなどの気遣いも喜ばれます。
私は冷たいお茶と缶コーヒーのセットを持っていくようにしています。
原木以外の共通点を見つける
これも非常に重要です。
原木を譲ってくれる方と原木以外の共通点を持っておくと、コミュニケーションの頻度が増えます。
コミュニケーションの頻度が増えると、その方の中での思い出し頻度が上がり原木が出た際に優先的に
声をかけて頂けたり、原木が出る前に情報をくれたりなど、薪収集の効率が非常に上がります。
また、こういう関係を築けると普段原木を譲ってくれていることに対してお礼ができる機会が増えることも良い点として挙げられます。
常に新しい薪の入手経路を見つける努力をする
薪用原木の収集が終わるパターンは3つあると思います。
自身が死ぬとき、薪ストーブを使わなくなるとき、乾燥済み薪を購入するようになるときです。
ということは、生きて薪ストーブを使い続ける、且つ経済状況が大きく変わらずの場合しばらくは薪用原木を収集し続けることになります。
薪は劣化する。何年分も貯めておけない
これは様々な考え方があるのですが、完全室内で保管をしている薪であれば10年以上もつケースもありますがそれでも一生分を溜め込むことは難しいでしょう。
薪の劣化はカビや腐朽による劣化、虫による侵食が主な原因です。
うちは3年先の薪まで準備をしていますが、それより先についてはこれからどのように集めようか考えているところです。
現状の入手経路がこの先ずっと続くわけではない
これは確実に考えておくべきです。
今現在懇意にしている造園業や伐採業を営んでいる方がいたとしても、その方がお仕事を辞めてしまう場合もあります。
廃業、引退、理由は様々ですが今現在原木を融通してくれる方が将来に渡って同じように原木を譲ってくれるとは限りません。
常に新しい入手先を考えておく必要があります。

まとめ
結論です。
薪材を半永久的に無償化することは難しいと考えて良いと思います。
「無償化することが難しい」についてもよく考える必要があるでしょう。
例えば林業を営んでおり、チェンソーなどの薪仕事に必要は道具は仕事用を使える、伐採も自分の山を自分で切ることができる、伐採木を置いておく場所もあるとしても、薪仕事に費やす時間はやはりコストです。
ただ、エアコンであれ石油ストーブであれガスヒーターであれ、暖房にコストがかかるのは変わりません。
例えば私は今現在41歳です。85歳で死ぬとしたら残り44回の冬を過ごすことになります。
この44回の冬をどのように過ごしたいか、もっと具体的に言うと誰とどのような時間を過ごしたいかで考えるとよいのかもしれません。
薪用原木を集めることは簡単なことではありません。
ですが、薪は一般人が長期に保存しておけるエネルギーであるというメリットは理解をしておくべきだと考えます。
不確実性の高い社会状況の中、確実に冬の暖をとる準備が出来ているということは大切なことです。
薪用原木の入手が難しくなってきていることはお伝えしましたが、それでもまだ日々大量の伐採木が廃棄されています。
少し工夫をすれば非常に安価に原木を手に入れる状況はまだまだあります。
今回はとっても堅苦しい記事になってしまいました。
でもまあそんな感じ。読んでくれてありがとう!またね〜







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