薪ストーブに関連するとっても大切な作業が煙突掃除。
大変なんだよね。煙突掃除。
今回はその煙突掃除についてお話をしていきます。
煙突掃除、いつが良いのか
結論から言うと秋の薪ストーブを使い始める前が良いと思います。
春先のシーズンが終わった後に煙突掃除をするべきというお話も聞きます。
煙突掃除なんてそれぞれ好きなタイミングでやれば良いのではと思っていますが、なんでうちは秋に煙突掃除をするのかってのをまとめてみます。
煙突掃除を秋にやる理由
いくつかありますが、
『シーズン終わり』よりも『シーズン前』のほうがタイミングがはっきりしているから。
例えばさすがにシーズン終わったでしょって思って5月のGWに煙突掃除をしますよね。
煙突掃除といっしょにストーブも掃除すると思います。
そうすると5月末なんかに寒い日があって焚いたりします。

煙突掃除後に焚いてはいけないなんてルールはないんですけれども。
『シーズンが終わった後』というのはタイミングが図りづらいんだよね。
煙突掃除と使用開始直前の点検を同時にできる
これが一番大きな理由なんだよね。
春に煙突掃除をしたら、秋になって焚き始める前にもう一度ストーブや煙突を点検しないといけない。
なんか引っかかってないかとか、鳥が巣を作ってないかとか、煙突の継ぎ目がぐらついてないかとか、ストーブの中は正常かとか。
秋に煙突掃除をすれば、煙突掃除をしながら点検ができるんだよね。
で、点検をしたら試し焚きをしてすぐに使い始める。
この流れがベストだと思ってる。
ということで、煙突掃除をするなら秋、シーズン前です。
薪ストーブの煙突掃除、自分でやるべきなの?
人それぞれ考え方は違うと思いますが、私は自分でやったほうが良いと思ってます。
自分でやったほうが、ストーブから煙突まで全ての状態を把握することができるので、安心して使うことができます。
でも煙突トップにアクセスできないパターンもあるだろうから業者さんと一緒にやるのも良いかもね。
煙突掃除・ストーブメンテナンスの流れ
では実際に煙突掃除とメンテナンスをやっていくんだけれども、まずは大まかな流れを確認
- ストーブの上の煙突を外す(室内)
- 煙突に袋を付けて煤を落とす準備をする。
- 道具を揃えて屋根に登る
- 煙突のトップを外す
- 煙突のトップを屋根から下ろす
- 煙突の中をブラシでゴシゴシやって煤を落とす
- 外した煙突、トップの煤を落とす
- 屋根に登って煙突のトップを付ける
- 煤の落ちた袋を外す
- 室内の煙突を取り付ける
- ストーブ内の灰を捨てる
- 全体を水拭きする
- オリーブオイルを塗る
- 試し焚きをし、オイルを焼き切る
- 家族みんなでシーズン中の安全を祈願する
- おわり
という流れですね。
この工程で約1時間半です。
ではやっていきましょう。
室内の煙突を外す〜煙突に袋を付けて煤を落とす準備をする
では室内の煙突を外します。

折れ曲がってるところの金具を外します。

外すとこうなる。

慣れないうちは二人で作業したほうが良いかもしれない。
折れ曲がった部分が外れたら、ストーブ側の煙突の根本からぐいっと持ち上げたら煙突が外れます。

こんな感じ。
煙突に袋をくっつけます。

ガムテープは剥がしたときに煙突に粘着が残ってしまう可能性があるので養生テープが良いと思います。
ストーブと煙突の中、どう?
問題なさそう。
何かが著しく劣化してるって感じも無い。
ここはあとで掃除。

煙突の中は?

このきれいな煙突の中見ると毎年『煙突掃除毎年やる必要あるんか』って思うんだけどやったほうが良いんだよね。
道具を揃えて屋根に登る、トップを外すなど
道具はこれ。

煙突掃除ブラシ。
自分の家の煙突のサイズに合ったものを選びましょう。
あとは写真撮り忘れたけどロープ。
では屋根に登ります。

屋根に登る方法はそれぞれ良い方法を見つけて下さい。
くれぐれも安全に注意し、自己責任でお願いします。
で、あの煙突のトップの部分を外します。
外してロープをくくりつけて下へおろします。

そしたらブラシを使って煙突内部を何度もゴシゴシやって煤を落とします。

今回はお茶碗1杯分もなかったんじゃないかな。
ちなみに数年前までは丼ぶり1杯分くらい出てた。
去年くらいからかなり減ったね。
最近は2年以上乾燥させてる薪を使えてるのでこんなに少ないんだよね。
丼ぶり一杯分煤が出てたときは春先に薪棚に積んだものをそのシーズンに使ったりしてた。
ちなみに俺はそれでも良いと思ってる。
ただ薪の乾燥期間が短いときは煙突掃除を必ずやること、空気は絞りすぎないことを徹底しないといけないね。
外した煙突を掃除する
外した煙突たち。
エアコンプレッサーで煤を吹き飛ばしていきます。

ちなみに煙突トップ、煤を落とす前

トップが一番煤が付いてる。
冷えた煙が触れる部分だからだろうね。
掃除するとこう。


すみません、わかりにくいですけれども。
ということでコンプレッサーで煤を吹き飛ばしてきれいにしました。
組み立て、炉内の点検など
煙突をきれいにしたので今度は組み立てていきます。
そのまえに、煙突の接合部から中を覗いてみます。

軽く煤を落として集塵機で吸い取っておきます。
このあたりはまたどうせ使ったら汚れるので、あまり神経質にならずに適当に掃除をしておきます。
使ってる集塵機はこれ。
灰もガンガン吸えて壊れません。フィルターの掃除は若干面倒だけど。

炉内も特に問題ないんだけど、一箇所だけ炉内の耐火板にヒビが入ってるんだよね。

数年前に薪を無理やり炉内に収めたときにヒビが入っちゃったんだよね。
あそこからボロボロ来そうな感じあったけど今のところ大丈夫そう。

外した煙突を組み立てて完了。
全体を水拭きしてオリーブオイルを塗っておく
水拭きしたらオイルを塗っていく。

このブログでは何度も言ってますがヨーグルトカップは何にでも使えるので洗ってとっておきましょう。


いいね〜。
オイルを塗って機関車かってくらい黒光りしたら一旦完成です。
試し焚きで見ることは何?
ではここまで来たらストーブに火を入れます。
良きタイミングで妻と子供ら二人を呼んで家族4人でストーブに向かって手を合わせます。
今シーズンも安全に暖かく過ごせますように。
毎年やってます。
ということで試し焚き。何を見るの?

薪ストーブのシーズン始め。試し焚きで見ること
いくつかあるので見ていこう
問題なくドラフトが発生するか
焚き付けの火が小さい段階からドラフトが発生するかを確認します。
給気口が詰まってたり煙突が詰まってたりするとドラフトが怪しい感じになります。
最悪煙が逆流してきます。
火が暴れないか
十分に炎が大きくなったら吸気を絞ります。
そのときちんと炎が落ち着くかを確認します。
ガスケットロープなどの劣化でストーブの密閉が十分でなくなると炎が暴れます。
このへんは感覚で。

煙突からの煙の様子
煙突から出る煙が黒すぎないか、炎が大きくなったら煙が見えなくなるかを確認します。
これはストーブがどうかと言うよりもその年使う薪の様子の確認って感じですね。
室内に広がる匂い
試し焚きで最も気をつけるのは匂いです。
シーズン最初に炊くときは
- オリーブオイルの焼ける匂い
- 煙突やストーブの外部に残ったホコリが焼ける匂い
の2つの匂いがします。
これ以外のビニールが焼ける匂いだったり、木材が焼ける匂いだったりがしはじめると怖いですね。
うちはまだありませんが、そんな匂いたちがしはじめたら何かが予期せず焼けている、燃えているということになるので、大ピンチです。
焚く前には必ずストーブの下、左右を確認し安全であることを確かめましょう。
ストーブ掃除自分でできるのでやってみよう。
という記事でした。
ぐれぐれも作業は気をつけてね。
怪我しないように。

おしゃれな空間よりもこういう生活感あふれるごちゃごちゃの中にある薪ストーブ、非常に好きです。
今日はそんな感じ!
またね〜。読んでくれてありがとう〜。
























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