この話題でも記事を書きたいと思っていました。
BESSの家、薪ストーブのある生活を売りにしているし推している。
うちは2019年から薪ストーブで暮らしてるんだけど、実際に6年間暮らしてみて今どう思っているかのお話です。
結論:大抵の人には薪ストーブはお勧めしない。
田舎で山林や果樹園を所有していて、毎年捨てるほど原木が発生するという特殊なケースを除きます。
まずこの記事を読んでいる方が薪ストーブを入れた住宅をこれから検討しているのであれば、薪ストーブ以外の暖房方法を検討することをお勧めします。
メリットとデメリットに挙げられる事柄は人によってその重さが異なりますから、一概に全ての人にお勧めしないとは言いにくいのですが、それでも大抵の人にとって薪ストーブは負担になることの方が多いと感じるからです。
それはBESSの家でもその他の家でも同じです。
薪ストーブをお勧めしない理由
では具体的に挙げていきますね。
薪ストーブをお勧めしない理由。
薪集め、薪購入のコスト
2024年現在、薪自体が非常に高価です。
これはキャンプで薪を使う方はがある程度高価でも購入するからです。
薪屋としては利用目的が薪ストーブかキャンプかは関係ありませんから、高く買ってもらえる価格に合わせるのは当然だと思います。
また薪用原木もとても手に入りにくくなっています。
ソーラーや住宅開発が一段落し始めていること、林業に携わる方々の高齢化や減少が主な要因です。
薪用原木が手に入りにくくなっている最も大きな理由は薪ストーブユーザーの増加です。
道具、設備に費用がかかる
薪ストーブを運用するには道具に費用がかかります。
薪棚、チェンソー、チェンソーのメンテナンス用具、斧、鳶口などの周辺アイテム、ファイヤーツール、煙突掃除アイテムなどなど。
チェンソー自体も買ったらそのままずっと使えるわけではありません。
目立てをしなければいけないし、ソーチェーンを交換することもあります。
混合ガソリンにチェンソー用のオイルなど、周辺のアイテムにもコストがかかります。
薪ストーブ自体にもランニングコストがかかります。
炉内の耐火バーミキュライト板やガスケットは消耗品なので定期的に交換する必要があります。
その他ガラスが割れた、ヒンジが壊れたなども珍しいことではありません。
薪保管の場所を取る
薪保管にはとても場所を取ります。
薪ストーブだけで1シーズンやりきろうと思ったらかなりの薪を消費します。
1年分だけの保管では足りません。来シーズン分、その次くらいまでは保管しておきたいのでそうすると薪の保管にかなりのスペースを必要とします。
薪ストーブの場所を取る
薪ストーブ自体もスペースを取ります。
実際の広さとしては2帖程度あれば設置出来ますが、薪ストーブの周辺は熱くなりますから更に広い空間が必要になります。
立ち上げが面倒くさい
正直立ち上げのたびに薪を炉内に適切に配置し焚付から着火するのはとても面倒くさいです。
私は朝5時に起きて毎朝ストーブを付けています。
そのために前の晩に薪棚から薪を持ってきておいて玄関に置いておきます。
ボタンひとつで暖かくなる暖房器具と比べると非常に手間がかかります。
温度の微調整が出来ない
薪ストーブは温度の微調整が出来ません。
少しあたたかく、少し涼しくなどは出来ませんので
勢いよく焚きすぎて暑くなったときは窓を開けるしかありません。
ストーブ周りが汚れる
ストーブの扉を開けしめすることによって炉内の灰がどうしても外に落ちます。
また薪を入れようとストーブ横の土間に置いたりする際に土間が木片で汚れます。
ストーブの周りはとても汚れやすいです。
一番の理由は運用コスト
うちは薪自体はタダでゲットしている。(お礼はもちろん欠かさないけど)
もしこれが薪を購入している場合だったらってことで考えてみます。
うちは1シーズンで10㎥程度消費します。
販売されている薪が1㎥あたり3万円程度だとすると、年間に30万円程度かかる計算になります。
4人家族の1シーズンの暖房費としてはかなり高額です。
薪ストーブには手を出さないほうが良い
今は本当に薪用原木が手に入らないので、コストが高くなります。
個人的には薪ストーブの導入はお勧めしません。
今日はそんな感じ。またね〜。
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